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人外猫の私と御主人様  作者: タマ
2/3

人化

タマです。



いつも通りの1日になるはずだった。


そんな日。





「にゃーん。」


「おはよう。ミーコ。」


笑顔で撫でてくれる御主人様。幸せそうにごろりと身体をベッドに傾けた。


しばらく私を撫でた後御主人様は餌をくれて朝ごはんを食べた。


その後スーツに着替えた。


「行ってくるよ。ミーコ。」


「にゃーん。」


仕事に行っちゃったのでまた寝る。たまに起きては窓を眺め水を飲む。






そして起きたら…夜で…、


「?」


いつもと違う身体。ペタリと床に張り付くこの感じ。しかも手足が長くて方に長い髪がサラリと乗ってた。


「にっ……」


にゃあっと驚いた声をだそうとしたけど声が出ない。まさかと思いつつ声を出してみた。


「なにこれ……?」


前世の声と少し違う少女の声。


「やだ…やだ……何なの!?」


胸もあるしあそこもあった。

鼻もあるし唇もあった。


「人……人間?ああ…ああ……やだ…」


これじゃあ警察に捕まるか捨てられてしまう。前みたいになってしまう。嫌だ。


「いや…いや……やだ……」


涙も出てきた。



「鏡…鏡…」


ふらつく足で立ち上がり、いつも御主人様が使っている洗面所に向った。



「きゃああ!?」


前世の頃と同じ少女の顔だった。

目の色は違うけれど紛れもなく人間の顔。頭には耳、しっぽしか猫の面影はなかった。


「やだ…戻らないと…戻らないと……」


おろおろと歩き回る。裸だしどうしたらいいか、よくわからなかった。



ガチャリ



ドアの開く、音がした。




「ただいま、ミーコ。」


御主人様の声がした。


ふらついた足のせいで尻餅をついた。


「あ……」


「…女の子……!?」


裸で猫耳が生えているこの状態だ。


すごく恥ずかしかった。





「ああ…あ……」




どうしよう……

ご覧いただき、ありがとうございました!!!

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