ナミダ雪
掲載日:2014/02/04
私は泣いていた。
ずっと前、旅に出た男が死んだ。
私は最初泣かなかったけど、だんだんナミダが出てきた。
バカな私。
ずっと泣いていなかったからって、泣かなくていいわけじゃない。
むしろ、泣いた方がいいはずだ。
私は何を考えていたんだろう。
泣いても意味はないけど、たまには自分の気持ちに素直になるのもいいはずだ。
それで泣くという答えに辿り着いたとしても、泣くか泣かないかは自分で決めればいい。
目を閉じていたら、頬に冷たいものが触った。
目を開けると、そこには白い世界が広がっていた。
雪だ。
私は懐かしい日々を思い出した。
近所の友達と入り混じって雪合戦をした日。
雪だるまを作った日。
私の故郷は寒かった。
だけど、雪が降って、元気に外で遊んでいた。
どんなに寒い日も、外に出て遊んだ。
ときには、風邪をひいて遊べなかった日もあった。
そんな時泣いていたら、雪が突然激しくなった。
みんなは急いで家に戻る。
私はあの雪の意味が今分かった。
私のナミダだったんだ。
ナミダが雪になったんだ。
きっとそうだよね?
雪が輝きながら舞い降りてきた。
おかえり。
私のナミダ。




