読書/マリーズ・ブリュモン著「『星の王子様』を学ぶ人のために」三野博司〈訳〉 ノート20170425
はじめに 1
第1章 子どものための物語それとも大人のための物語? 3
表紙の絵/王子様、王子様の星、紹介文
本の中へ
献呈の相手と本の読者/「ひとりのおとなに」、こどもの精神、両義的な本
第2章 パイロットと子供 17
――冒険物語、それとも寓話?――
語りてと聞き手/語りてとしてのパイロット、聞き手としての子ども
王子様とは誰なのか/子ども、特異な子ども、人生と特異な価値
……指標メタファー(隠喩)
語り手/王子様――主張的な関係/父と子の関係、さかさまの関係、象徴的な関係
第3章 複合的な物語 41
語り手の時間/語りての順序、閉じられた時間
王子様の時間
フィクションの順序
語りの構成/子ども時代の思い出――孤独、待ち望まれていた出会い、神秘、共有された探索、最後の脱出、最後のページ
第4章 次から次への出会い 61
「親しみをおぼえない」人たち/王子様と王様――不条理、王子様と小惑星――いつわりの価値
魅力的な出会い/王子様と点灯夫、王子様と狐、王子様と井戸――魅惑の神秘
行為者/補助者、それとも敵対者? 道程
第5章 人間からユマニズムへ 83
「どこにいるんですか、人間たちは?」/敵対する二つの世界、否定的な価値、子供時代の価値
ユマニズムの理想/旅から旅へ、相次ぐ出会い、自己との出会い、愛への入口
王子様との愛/愛と友情、愛の行程
第6章 独創的なエクリチュール 103
優しい微笑の風土/ユーモアの距離、詩の神秘
エクリチュールの素朴さ、それとも技巧?/物語のリズム、「お願いです……ぼくにヒツジの絵をかいて……」、繰り返しと様式化
ジャンルの問題/これはコントだろうか、これは寓話だろうか、これは短編小説だろうか
第7章 シンボルの読解へむけて 131
大地と水/砂漠、井戸
生命あるものと動物たち/バラ、キツネ、ヘビ
音と光/こだま、星
書物――分離と交感/語りてと主人公、王子様と読者
結論 149
訳者あとがき 151
●マリーズ・ブリュモン著「『星の王子様』を学ぶ人のために」三野博司〈訳〉世界思想社2007年
ノート20170425