友と二人・・・
初めて短編を書きました。
感想お待ちしております。
キャラ紹介も後書きにあります。
「なぁ、これどうする?」
そう言ったのは僕【周】の友達【さとし】だ。
「どうってなにが?僕はこれを夢だと思いたいけどね・・・」
僕たちは背中を合わせ山のなかの周りを見渡すとおびただしい数の〈元〉人間がいた。
そいつらの皮膚は腐り、爛れ、なかには頭の半分が溶けているものもいた。
まさに【ゾンビ】と呼ぶにふさわしいと僕は思っていた。
すると、冷静な声でさとしが話し掛けてきた。
「俺たち死ぬのか?」
「冗談!!!死ぬのは嫌だよ?僕は夢があるからね!!」
「夢?なんだよ周の夢」
今はそんなことを話している場合ではないのだが、この嫌な気分を無くしてくれるならと思いながら僕はさとしに夢を話した。
「僕はさ、こんな田舎はやく離れて都会に行ってみたいんだ」
「なんでだ?」
「だってさ都会だよ?行ってみたいなぁ・・・」
僕は夢を子供のように話しているが所詮は【夢】。
もうその夢は叶わないことを知っている。そんなときさとしが
「なんか普通の夢だな。もっとデカイ夢かと思ったぜ」
と僕の夢を馬鹿にした。僕は叶わない夢だと知っていたから怒る気にもなれなかった。
そんな話をしていたら、ゾンビが急に動き出した!
僕とさとしは走って逃げたが昨日の豪雨があり地面がぬかるんでいてうまく走れなかった。
「周!!急げよ喰われるぞ!!!」
さとしが大声で叫ぶのも無理はない。僕たちは目の前で人が喰われたのを見てしまったから。
ゾンビは人間に噛みつき、肉を喰い散らかしていた。そして、喰われた人は5分後くらいにはゾンビの仲間入りを果たしていた。つまりゾンビに噛まれる=ゾンビになるということだ。
「周!!早く!」
さとしは僕のことを気遣い後ろばかり見ていたため前が見えなかった。そのとき前からゾンビが走ってきた。
「さとし!!前!!!!」
僕は叫んでさとしに危険を伝えた。さとしは前を向き
「うわぁぁぁ!!!」
と叫び声を上げた!だが、ゾンビは止まらない。
さとしは恐怖のせいで足がもつれ転倒する。
「さとし!!!」
僕はさとしに追いつきさとしを立たせる。しかし
「周・・・。ごめんな!!!」
そういうとさとしは僕を押しゾンビに喰わせようとした。僕はいきなりの事で頭が混乱している。
「え?さと・・・し?」
僕の意識はそこで消えた・・・
名前:神楽 周
容姿:黒の髪に黒の瞳 15歳
性格:やさしい 真面目 おとなしい
名前:高橋 さとし
容姿:茶髪(地毛) 水色の瞳(実はハーフです) 15歳
性格:友達内ではやさしい 普段は短気
今回は短編だったのでキャラは二人しかいません。