Ep.3 この世界は
典型的な異世界転生の話な気がしてきた
前回から数日たって記憶薄れたけど書きますわ
人間に追いかけられ、蜂に追いかけられ、洞窟に逃げ込んだと思ったら次は喋る狼
なかなかにカオスではあるが、これが異世界というものなのかとも思う
そして、その狼に言われたこと
狼「この世界にいるということはあのアホに殺されてるんだろ?」
「え?」
どうやら俺は誰かに殺されているらしい
狼「なんだ?覚えてないのか?」
「特に殺されたような覚えはないんだけど
お前は誰かに殺されたのか?」
狼「本当に知らないのか。では教えてやろう」
狼が言うには、この世界に転生してきた日本人はそれなりにいるらしい。
だが、人間として転生した者は俺以外に見たことがないらしく、ほとんどが魔物というバケモノになってしまったという。
そして転生に関わっているのがこの世界の女神・フィクシリア。ある日突然死んだと思ったら
「魔王強くなりすぎたから倒して」
とか言われてこの世界に飛ばされるらしい。
その時に転生直前の記憶は削除されるが、
転生処理の失敗により魔物になったり本来削除される記憶が維持されたりする。
まぁ、一言で言えば、【この世界の女神はポンコツ】ということ
狼「でもお前は記憶がないということは
完璧な転生に成功したということになるな」
「ふーむ...だから転生直前の記憶がないのか
とりあえずこの世界に来た理由とかはわかった。
話変わるけど、お前は何者なんだ?見た目狼だけど、ただの狼ではないだろ?」
狼「私か?私は人狼といわれる種族の魔物だ。
狼の姿にも人狼の姿になることもできる」
すると、その狼は人型になった
...なんとも、これは...
「小さいな」
狼「〇ね」
よく二次元で見るような、耳と尻尾がそれっぽくなっている、わけではなく
割と全体的に狼っぽい感じになっていた。
前面は人間に近いが、後ろは人狼感がある
「結構ちゃんと人狼なんだな」
狼「まぁそうだな。
魔物というくらいだ、人間に近いのもおかしいだろう」
「人狼って人間に擬態して襲うみたいなイメージあるけど
そういうことはするの?」
狼「そもそも人間に擬態することは絶対できないから
そういったことはしないな。」
「なるほど
そういえば名前言ってなかったな。
俺は橘 晴也だ」
狼「私はフィザリアだ」
「なんかかっこいいな
ちなみにこの世界の言葉で言うとなんだ?」
フィザリア「この世界でも名前は日本語と同じだぞ
ついでにこの世界の言語についても説明しておこうか」
ってなわけで、この世界の言葉についていろいろと教えてもらったが、
正直よくわからなかった。どうやら日本語に近いらしいが、読みや書きは特殊で
実際に理解するのは難しいそう。
しかもまたあの女神のせいで魔物になった転生者は言葉が理解できるのに
俺は理解できないらしい。
まじでフィクシリアとかいう女神ふざけんな
フィザリア「とまぁそんな感じだ」
「なるほど...単純そうで複雑だな」
フィザリア「日本語を理解しているとそう感じるのも無理はない」
フィザリア「それで...お前、これからどうする?」
「特に決めてないな
街があれば行こうと思ってるけど言葉は通じないから悩みどころではある」
フィザリア「それなら、私が翻訳してやろう
ついでに、道案内もしよう」
「ありがたいけど、一体なんのために?
見返りを求めるなら払えるものはないぞ
それに魔物は殺されるんじゃないのか?」
フィザリア「見返りはとりあえず後でいい。
それより、この世界には【眷属】というのがある」
≪補足≫
・眷属と眷友
人間が獣人を仲間とするときにする契約を眷属という。
固く感じることもあるので民間的には眷友ということもある。
暇すぎて最終話あたりの設定も作ってしまいました。
いつか到達するとは思う