Ep.10 思ったより...
関係ないけど、フィザリアって名前の海洋生物がいるらしいね
殺人蜂の女王の討伐を(以下略
途中までは順調だったが、体育館よりも広そうな部屋には、より強力なキラービーがいて
死にそうになったが、どうにか別の部屋に逃げ込むことができた
フィザリア「ソルウォール!
入口は塞いだ!大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題ない」
フィザリア「あまり長くは持たないからな
何か追加で塞げればいいのだが」
「都合よく岩があるぞ!
サイズもちょうどいい!」
フィザリア「わかった、それで塞ごう」
フィザリアは岩を持ち上げ、入口に置いた
やっぱり、俺が養う必要はないと思う
俺は改めて部屋を見渡すと...
「さっきほどではないが、そこそこ広い部屋だな
特に蜂はいなさそう」
フィザリア「嵐の前の静けさってやつか?
...奥にまだ道があるな。行くか?」
確かに先のほうに広めの入り口的なものがある
他の場所と違って、ハニカムやハチミツが濃くなっている
もしかしてついに女王の間か?
とりあえず休憩でもしようか
俺は座り込みながら、
「いや、少し休憩しよう。
疲れた」
フィザリア「私も魔力を回復させようかな
というか、そこまで激しい運動もしてなくないか?」
「うるせぇよ。運動不足にはキツイんだ」
フィザリア「キラークイーンビーは通常のキラービーよりかなり強いからな
万全な状態にしておいた方がいいだろう」
「どれくらい強いんだ?」
フィザリア「私もあまり詳しいことは知らないが、
全体的な性能が通常のキラービーの3倍らしい
解毒剤が効くかはしらないから、攻撃を食らうなよ」
キラービーとかいう、明らかに殺意が高そうな蜂
それらの女王となると、そりゃもうめっちゃ強いんだろう
でも女王とは言え、蜂だし炎には弱いのかな?
「そろそろ行くか
さっきみたいなことにならないように、
お前もこの魔道具持っとけ」
フィザリア「わかった」
俺たちはハチミツだらけの門を潜ると──
「えっあっデッカ...」
フィザリア「女王は3m近くあるらしいな...」
目の前には俺達よりも、大型のキラービーよりも大きい
キラークイーンビーがいた──
特に攻撃してこないが...
「とりあえず魔道具使うぞ」
攻撃してこないとは言え、今回の依頼はこいつの討伐と巣の破壊だ
やるしかない。
にしても...
すごい炎上してる。物理的に
キラークイーンビー「キシェェェェェェェェェ」
「あぶなっ」
炎で前が見えていないのか、とにかく針を周囲に飛ばしまくっている
フィザリア「壁を作った!こっちにこい!」
「いや...なんか、動かなくなったんだけど」
フィザリア「え?」
針を飛ばしていたと思ったら、急に動かなくなった
てか焦げてる
死んでね?
「...死んでるわ」
フィザリア「えぇ...」
蜂さん (´;ω;`)ウッ…