表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

5番目の彗星

それは世界で5番目に観測される彗星の落ちる日だった。初めてとなる赤い彗星。きらびやかに落ちていく彗星。一つ二つと割れていく様は何処か儚く奇麗であった。皆20年ぶりの彗星だと胸を躍らせて見ていた。警察官も作業員もホームレスも賑やかな家族だんらんを過ごす人たちも。

時は2030年街を見渡せば、ビル、ビル、ビルビルが雑木林のようにおいしぎっているのに嫌気がさしながらモノレールに乗っていく五月雨迅。2027年急に世界の水位が上がり今では地下鉄は水浸しになり使えない状況だ。そこで政府が編み出したのがモノレール。前から観光地や主要となる東京に実験としてモノレールを配備していたらしく、ここ宮城県の仙台でもモノレールが普及された。続々と乗り始める人々。サラリーマンや高校生、杖にしがみつき何とか生に執着する老人など様々な人たちが乗り、我先にと座席へと目指していく。我先にと座席を狙うその眼には狂気の目で満たされていて、原始人が獲物を狙う目というのはこういう目なんだろうなと思った。満員電車というほどではないが混んでいたのでどこか空いている席はあるかと周りを見渡した。偶然一つ空いている席。あそこに座って本でも読むかとその席にめざし足を進めようとしたら、隣かなのそのそと歩いてくるおじいちゃん。(絶対あの席目指してるじゃん....)おじいちゃんの進行方向には自分が目指していた空いている座席があった。(あれじゃあ、今座ったらおじいちゃんが座るところを若者が奪ったみたいな構図になるじゃないか!!)迅はがっかりしていたが仕方ないと思い、手すりをもって本を読むことにした。迅は恋愛小説と疑うほどの大きさの本を取り出し【世界に降り注ぐ彗星の謎】という本を読み始めた。迅は世界中に落ちてきている5つの彗星にとても興味を持っていた。初めて興味を持ち始めたのは5歳のころ5番目の赤い彗星を家族みんなで見た時の頃。迅は記憶力が欠落しており小さいころの記憶があまりない。おかあさんによると。彗星を見たあと迅は彗星に取りつかれるほど興味を持ち始めたそうだ。その話を聞いたとき迅は「へー。」と思う程度だったが、小さいころにしてはいい趣味を持ったなと我ながら思った。そんな昔話を思い出していると右のほうが何か賑やかしかった、ふと右側を見てみると、座ったと思っていたおじいちゃんがたっているではないか。俺が座らなかった座席誰が座ってるんだ?と目をやると、迅が通う学校とは別の制服を着たヤンキー3人がおじいちゃんの席に座っているではないか。そのヤンキーはよく見かけるものでいつも大声で話しかわいい女の子にはダルがらみをいつもしている。迅はヤンキーたちを見るのすら嫌っていたのでヤンキーたちとは別の時間帯に乗ることにしたのだが、遅れたのだろうか少し汗をかいていて、服もはだけている。今日は最悪の日だなと思いつつ別の車両に映ろうとしたとき、フードを被ったひよろひょろとしていて迅よりも5㎝は高い身長の男がヤンキーたちの前に立っていた。何かもめている様子だ。ヤンキーたちが立ち上がりその男を詰めいている。余計な首を突っ込んで殴られるんだろうと思い憐れみを持ちながら横目で見ていた。ヒートアップしてヤンキーたちが胸ぐらをつかみもう5秒経ったら殴りかかるんじゃないかという勢いでいる。その5秒後予想通りヤンキーたちは殴り掛かった。力を込めた右ストレート。金髪の身長がでかいヤンキーは殴り掛かった。そのフードの男は後ろに倒れこみ蹲っている。まるで弱った小鹿とハイエナだ。金髪のヤンキーは休憩させることを許さずその背中に殴り掛かろうとした瞬間。フードの男は立ち上がり強烈な右フックを決めた。殴られた金髪のヤンキーは吹っ飛び殴られた箇所をさすっている。フードの男が反撃なんてすることはないと高をくくっていたんだろう。一人では勝てないと悟りほかの2人に命令を出す。一人は横綱なんじゃないかと錯覚するほどの男で2人目は出っ歯の3番目ポジみたいなやつだ。あいつなら勝てるなと思う迅だったがいざ戦ってみると足がすくんで殴れないだろう、と思いながら見ていた。二人の男が一斉に殴り掛かろうとする。挟み撃ちだ。どちらかの攻撃は受けなければならないだろうと迅は思った。しかし、フードの男は軽やかに飛びアクロバティックな攻撃で二人をKOにして見せた。仲間も気絶に追い込まれた金髪のヤンキーはまるで小鹿のようにびくびく体を震えたてながらおびえていた。迅はフードの男に驚きと感心。そして感謝をした。勝てると思ってもいなかった男が今3対1を制して見せたんだ。(アニメの主人公かよ....)と思った。迅はトラブルが自分の身に降り注ぐ危険を回避するため別の車両に移ろうとしていた。その時、悲鳴が聞こえた。なんだ?と思いさっきのフードの男に目をやると戦う気もない金髪のヤンキーの顔を何十回も殴っていた。その打撃は容赦がなく顔面が張り上がるほどだった。皆が逃げ込んでいるときに、駅員が到着した。「こら!!やめなさい!!!」とフードの男に走っていく。びくっとしながらフードの男は駅員のほうに目をやり駅員とは真逆の車両に逃げようとした。しかしその方向には正義感の強いサラリーマンが退路を塞ぎ退路がなくなってしまった。「あっ!!やめなさい!!!」という声と共にフードの男は助走をつけると、モノレールにある窓ガラスを突き破り外へと逃げてしまった。「なんて野郎だ....人間が飛び降りて無事な高さじゃないぞ....」と駅員はつぶやいた。

続きかくかも

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
まずは改行を意識して執筆してみてはいかがでしょうか。 読者視点、内容を抜きにして真っ先に「読みづらい」という感想があります。文章のほとんどに改行がなく、ひたすら文字を追い続けることになるため非常に疲れ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ