表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

上手く行かない練習

自大好きな作品が消されていくのは辛い。エタっているのはいいの、だって読み返せるじゃん!でももう読めなくなるのは困るのよおお


「はい、では次のシーンですわ。ミアナ様、投影魔法をお願いいたしますわね。」


エルデのきびきびとした声が響く。劇のリハーサルは順調に……と言いたいところだったが、問題があった。


それは—— ミアが魔法を暴発させる こと。


本来なら、劇のクライマックスシーンで ピンクの花びらが幻想的に舞うロマンチックな演出になるはずなのに……。


「よし、集中して……!」


ミアは大きく息を吸い、投影魔法を発動。


すると——


ゴロゴロゴロ……!


「ひっ!?雷雲!?」「どうして嵐が!?」「花が散るどころか吹き飛びましたわ!!」


突然、どんよりとした雲が劇場の天井に広がり、まるで厄災の前兆のような雰囲気に。


——もちろん、本来こんな演出ではない。


「も、申し訳ございません!今のはなしです!やり直しますので!」


ミアは慌てて魔法を解除するが、クラスメイトたちはざわざわと不安げに顔を見合わせる。


「ミアナ様が魔法を使うと、天気が……」

「いっそ、魔法なしの演出にしたほうが……」


「待ってください!次は大丈夫ですから!」


ミアは必死に訴える。だが、リハーサルの最後の演出シーンになると、また……。


「今度こそ……!」


——ゴォォォォ!!


「えぇっ!?今度は吹雪!?」「おかしいですわ!!」


そして天井から ふわふわと雪が舞い始め、まるで冬の精霊の祝福のような光景に。


「ミアナ様!?あなた、火と水の精霊の恋物語を**氷の悲劇** に変えるおつもりですの!? 」


エルデが思わずツッコミを入れる。


ミアは顔を真っ赤にしながら 「そ、そんなつもりはございません!!!」と頭を抱えた。


——原因はわかっている。


クライマックスシーン、火の精霊エルデと水の精霊アルが、愛を誓い キスをするシーン。


フリだとわかってはいる。


「べ、別に気にしてないし!!!」


「いや、気にしてるよね?」


即座にアルが突っ込みを入れる。


「ち、違う、これは、その……たまたまで!」


「たまたまで吹雪が降る?」


「そ、それは……!?」


ミアの視線が揺れる。


アルは 「……ふふ」と微笑みながら、優しくミアの頭をポンポンと撫でた。


「ミアはほんとに可愛いね」


「なっ!?なにそれ!!!」


ミアがさらに顔を赤くして騒ぐ中、ついにクラスメイトたちが震えながら訴え始める。


「ミアナ様がこのまま魔法を続けるのは危険なのでは……?」


エルデも、ため息をつきながら腕を組む。


「これはもう変更すべきですわね」


そして、提案される


「キスシーンではなく、ハグにしましょう」


「えっ!?よろしいのですか!?」


ミアは思わず前のめりになる。


「ええ、公爵令嬢として、婚約者でもない殿方とフリでもキスをするのは外聞が悪いですし、それに……」


エルデは、じとりとミアを見る。


「このままだと、劇が完遂しませんもの」


「そ、そんなことは!!(でもよかったぁ〜!)」


ミアは心の底から安堵し、大きく息を吐いた。


アルは、そんなミアを見て クスクスと、どこか嬉しそうに微笑んだ。


「な、なにその笑い!?」


「いや、なんでも」


「絶対になにか思ってるよね!」


「ミアも気にしてたんだなってちょっと嬉しかっただけだよ」


「……っ!!」


ミアは 「も〜!!」 と頬を膨らませるが、アルは何事もないように優しくミアの頭をポンポンと撫でる


「ミア、リハーサルが終わったら魔法の練習しようね」


「うぐっ……」


こうして、劇のクライマックスシーンは ハグに変更され、リハーサルはなんとか進行することになったのだった。

ただいま執筆中の思いやらストレスやらが大爆発して、前書き、後書きに変なことを書き走ってしまうようです。

多大なるご迷惑をおかけしております。大変、申し訳ありません。皆様、気にせず無視して本編をお楽しみくださいませ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ