今後の方針
主人公めっちゃネガティブです。書いてて辛い、、、いつものミアたんカムバック!
馬車の車輪が滑らかに回り、石畳を踏みしめる音が静かに響く。
うう、ゴーデルス様とのこと、どうやって伝えよう、、
迷いながらも、ミアはゆっくりと口を開いた。
「……アル」
アルは顔をあげて私の顔をじっと見る。
「どうしたの?」
ミアは日記をぎゅっと抱え込んだまま、小さく息を吐く。
「……昨日、この日記を読んだの」
「日記?」
「そう、私2週間前にゴーデルス様と話していたみたい、、それで一緒に昼食を食べようってはなしもあったんだけど、私アルに伝えるの忘れてた......」
「そうだったんだね。僕はミアと一緒なら彼女がいてもいなくてもどちらでもいいよ」
アルの手が慰めるようにぽんっと私の頭に触れる
アルがいつも私の事だけを考えてくれてるのが伝わってくる
(嬉しい、嬉しいよ......)
「あのね、よかったら読んでみてほしい」
「言葉で説明するより何があったかわかりやすいと思うから、、、」
アルノイドは日記を手に取ると、しばらく黙って読んでいた。
私はその様子を静かに見守っている。数ページをめくると、アルノイドが軽く眉をひそめ、日記を閉じて膝の上に置いた。
「……そうかゴーデルス様、こんなこと言っていたんだね」
ミアは少し肩をすくめる。
「うん、昼食のときにね、私たちの距離感について言われたの。『婚約者でもない男性とそんなに親しくしすぎるのはどうか』って」
アルノイドは真剣な顔で続けた。
「それで?」
「……私、エルデ様の言ってること理解はできるの。アルは大切な家族だけど、血はつながってないし、婚約者じゃない。それで私と居ることでアルが悪く言われるのは嫌なんだ。もし私がアルの足を引っ張るようなことがあるのなら距離を置くべきなのかもって」
「そう思ったんだ、、 でも僕はミアと一緒にいたい。 誰かに言われたからって距離を置こうだなんて思わなくていいんだよ」
「そうなのかなあ、それに私いつもアルに助けられてばかりで、すぐに忘れたり、何かやらかしては、アルに迷惑をかけてばかりだなっておもって」
アルノイドは黙ってミアを見つめた後、静かに言った。
「前にも言ったけど迷惑だなんて気にしなくていいよ。ミアが頼ってくれること、それが僕にとってはとっても嬉しいんだから」
微笑みながらも、目をじっと見つめられて心の奥底まで見られているようで少し恥ずかしい。何を言っても受け止めてくれるアルに思わず口が勝手に動く
「それにね学園は社交界に出るための場所でしょ。人脈を広げて、自分の家柄に似合った相手を見つける場所……。でも、私のことで迷惑をかけてしまうかもしれないと思うと、誰かと深く関わるのが怖いの……」
「……もし、ミアが誰かと交流を持ちたいと思っているなら、僕も協力する。でも、誰かといるときは、そばにいてミアを助けたいんだ。ミアが不安を感じるなら、支えになりたい」
胸がじんと温かくなる。とても心強い言葉。
「うん、ありがとう。とっても嬉しい。アルや家族の皆んなは、いつも『そのままで大丈夫だよ』って言ってくれて、アルと一緒にいると本当に安心するの。居心地がいいの。だからこそ、アルに私以上に親しい人ができたり、婚約者ができたら、私はきっと二人の邪魔をしてしまう……」
想像するだけで胸がキュッと痛む、、
ミアの言葉が途切れた瞬間、アルノイドは強くかぶりを振った
アルノイドは少し間を置いてから、優しく言った。
「今はまだミア以上に大切な人なんかいないよ。僕はミアが思っている以上にミアのことを想っているし、誰よりもミアを優先するつもりだよ」
思わず涙が出そうになり目を伏せる
アルが少しだけ苦笑していった。
「それにミアは僕に頼ってばかりと言ってるけど、僕だってミアに何度も助けられているし、僕にはミアが居てくれなきゃ困るんだ」
そんなふうに思ってくれてたんだ...
「……アル、アルはどうしてそんなに私に優しくしてくれるの?」
アルは少し考えてから、ゆっくりと答えた。
「......だって、命を助けてもらったから、、」
「……命?」
「ミアは覚えていなくてもいいんだ。ミアが僕にとってどれだけ大切な存在か、それを伝えたかっただけで。ミアからはたくさんのものをもらった。それをすべて返すことはきっとできないけれど、ただ、そばにいたい。本当にそれだけなんだ」
ミアはその言葉に胸がいっぱいになった。
「うん、、私やっぱりアルと離れたくないな。だから誰かと交流するときも、エルデ様と居るときも私達は絶対一緒ね!」
アルノイドは嬉しそうに目を細める
「それと、アルは覚えていなくてもいいって言ったけど、私知りたいの!それって私の過去のことでしょう?」
アルノイドは少し目を閉じてから、覚悟するように頷いた。
「もちろん。ミアが知りたいなら、僕は話すよ。でも、それを伝えるのはミアにとって辛いかもしれないと思って、ずっと言えなかったんだ。ごめんね。でも最近、ミアが過去のことを気にしているのも知ってる。」
その言葉に頷く
「最近、夢をを見るの。起きたら覚えていないけど、とても暗くて怖い夢。それでもなにかそこには大切な事があるような気がして。だから過去のことを思い出したくて、家族に聞いたり、日記を読んだりしているの……特に私が養子になった時のこと」
アルノイドは黙って深く息を吐いた。
「わかった僕は話すよ。でもそれはミアが安心できる場所で話したい」
ミアナはしばらく黙って考えた後、静かに言った。
「安心できる場所……それなら、家に帰ってからリビングで聞きたいな」
「リビング?」
「家族との記憶が一番残っている場所だから。そこなら、落ち着いていけると思うの」
アルノイドは静かに頷き、日記を膝に置いた。
「じゃあ、今夜そこで話そう。僕だけで話したい?それとも家族も一緒に?」
「もちろん家族も一緒に!」
ミアは少しだけ笑顔を見せた。
「ありがとう、アル」
その後、二人はゆっくりと目を合わせ、心の中でお互いの気持ちが確かめ合えたような、そんな穏やかな時間が流れていった。
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いやあああ!なんで小説って読むのは一瞬なのに、書くのってこんなに時間がかかるのおお
頭の中にある面白いな楽しいなって思うの、すぐ言語化できたらいいのに、、
あと文字にすると面白くなくなる現象なんなのおお