表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

平穏?な日常

楽しんで頂けると幸いです!


「あれ……今、何するんだっけ?」


ふと気がつくと、私は立ち上がっていた。



「ミア、大丈夫?」


アルが不安そうに私を覗き込む。


「わからない……なんで私、立ってるの?」


「ほら、次は経済学から魔法学の授業に変更になったから、移動のために立ったんだと思うよ」


「あ……そうだった。急な変更だったからメモするの忘れてたのかな?教えてくれてありがとう」


「移動教室だから行こう」


「ねえ、私もう道は覚えてるから手は繋がなくても大丈夫だよ」


過保護なアルに照れ臭くなる


「道は覚えていても、どこに行こうとしたか忘れるんだから心配なんだ」


「……そうだね、ありがとう、アル。」


アルに心配ばかりかけてしまってる


「勉強のことはちゃんと覚えられるのに、他のことはすぐ忘れるなんて……なんでなんだろう」


「気にしなくていいよ。僕がしたくてしてるんだし」


アルは軽く肩をすくめて笑う。


「それに、ミアがそんなこと言い出すってことは、誰かに言われたりしたの?」


「ううん、ただ……アルに頼ってばかりじゃダメだなって思ったの」


「そっか」


アルはそれ以上何も言わず、私の前を歩き出した。

私は、その背中を見つめながら、小さく息を吐いた。


学園での生活は、普通のように見えて、私にとっては「曖昧なもの」 だ。

何気ない会話の一つひとつが、思い出がいつの間にか抜け落ちていく。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ