サポートキャラアンジェリカは転生先でも推し活がしたい！

第2章

開幕

　君を愛していると言った言葉に嘘はない。

　私は確かに君を愛していた。

　その鮮やかなバイオレットの瞳。薔薇のように色づく頬。柘榴の実を含んだように、瑞々しく光る鮮やかな赤い唇に、私は何度君に口付けたか分からない。

　私を見つめる君の瞳はいつも潤んでいた。

　愛を確かに感じるはずなのに、どうしてそれほど憂いた目で私を見つめるのか。

　君の秘密を私に明かしてくれないのは何故なのか。

　私は君が生き絶えるまで、君の側にいたけれど、その秘密は永遠に失われてしまったのだ。