#9魔法の練習そして射撃練習
「えっと自由創造には限界がないってのが分かったからユイナ。次行くよ。」
「あぁはい。」
まだ「信じられないっ!?」みたいな顔してユイナが返事をする。
「よしっじゃあ転移魔法を使ってみるか。」
「いつの間に転移魔法使える様になったんですか?」
「つい最近。」
そう零夜は最近転移魔法を使えるようになっていた。
「それじゃあ魔の森の薬草を採取したところに転移してみるか。」
「転移門」
零夜の前に光の門が現れる。
「本当にできるんですね、、、。」
少し呆れた顔でユイナが言う。
「ちゃんと開けてるか確認するか。」
まず零夜が頭を突っ込み確認すると、雫とアイナが目を丸くしてこっちを見ていた。
「「えっ!零夜!?」」
2人の驚きの声を聞きつつ光の門から出てくる。そしてユイナもそれに続く。
「あっ、お姉ちゃん。」
「ユイナも!どうして!?」
「零夜さんの魔法です。」
「零夜は相変わらずね。」
雫が呆れた顔で言う。
「もう夕方だし帰ろう。」
「そうだね。」
雫がそう答えている間もアイナはまだ納得のいかない表情をしていた。
「アイナ、おいてくぞ。」
「えっ?冷たくない?」
「そうか?」
「まあいいわ。」
少し呆れたような顔をして光の門に近付いて行く。
蜜柑に戻ってから雫とアイナは依頼完了手続きにギルドへ、零夜とユイナは蜜柑の裏庭で魔法の練習を再開していた。
〜30分後〜
「まあ、ざっとこんなもんだろ。」
約1時間の練習を終え4人で蜜柑に帰り、夜ご飯を食べていた。
「そう言えば、明日どうする?」
「最近依頼を受けてばっかりだったから休みたいかな。」
雫が言う。
「それなら俺は遠距離武器の練習でもするか。」
「じゃあ私は零夜の方について行こうかな。」
「お姉ちゃん。折角だから買い物にでも行きましょうか。」
「あっ、良いわね。丁度新しい服が欲しいと思っていたんだよね。」
『姉妹で買い物か。楽しそうだな。』
そんなことを考えつつ、どこで練習しようか考えていた。
「なあ雫。長い距離を使って練習するんだったらやっぱり魔の森かな?」
「そうじゃないかな。それに音も出るんだから、ここら辺では駄目じゃないかな。」
「だよなー。」
『明日は魔の森で練習か。』
「これで明日の全員の予定は決まりましたね。」
「ユイナ。私達はもうお風呂に入って寝ようか。」
「そうですね。」
「私も。」
「じゃあ俺も入るか。」
〜翌日の魔の森〜
「零夜ー。距離はどれだけ使うの?」
「そこの木の近くにターゲットを置いて、あの開けた場所から撃とうかな。」
「え、長くない?」
雫がそういうのもおかしくないだろう。零夜の示した場所の距離はおよそ400mはあろうかという程のロングレンジだからだ。
「このくらいあった方が良いだろ。もしこの距離から当てられたら長距離からの援護もできるようになるし。」
「確かにそうね。」
零夜は創造魔法でサクッと的を作り、的の反対側まで歩いていった。
「よしっやるか。創造・狙撃銃」
「うおっと!」
零夜は両手にズッシリと来るライフルを危うく落としかけた。
「何やってんの。」
「いや、重たいんだよ!」
「本当に?重っ!」
「だろ?」
零夜がモデルにした銃はBarrettのm82a1という対物ライフルでとても大きく、威力もとても大きい。そのため零夜は的を分厚く作り、念のため大木の前に置いている。
零夜はライフルのバイポッドを立てて、伏射が出来る体制をとった。
「えっと、まずマガジンに弾を込めて、マガジンをはめる。そんでチャージングハンドルを引いてコッキングすると。」
ガチャッガシャンッ
「うしっ、まず一発目。」
ガンッ!
バスッ
「ど真ん中!」
「しゃっ。」
「雫もやってみるか?」
「じゃあ、1回だけ。」
「まず、俺みたいに伏せて。」
「うん。」
「次に右手をこのレバーに伸ばして引く。重たいから気をつけろよ。」
「よいしょっ」
ガチャンッ
「これで撃てるからここのグリップを握って人差し指だけトリガーに掛ける。」
「こう?」
「そう。じゃあこのスコープを覗いて的に照準を合わせてトリガーを引く。反動に気をつけろよ。」
「分かった。」
ガンッ!
バスッ
「やった!当たった!」
「いいじゃん。」
この後2人はしばらく練習をしていた。
どうもyamaneくんです。
投稿が遅れてすいませんでした。理由としては、4月からの新生活の準備や慣れるまでに時間がかかってしまったことと、生活リズムが変わり、執筆の時間が取れなかったためです。
これからは不定期ではありますがしっかり投稿出来る様にしていきます。
話が変わりますが、今回出てきた専門用語については検索すると出てきますので気になる方は調べてみてください。
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