#8冒険者の日常
〜魔の森にて〜
「来たれ雷電 我求むは光の矢 サンダーアロー!」
零夜が詠唱すると空から光の矢が何本も降ってきた。
ドドドッ!
光の矢が角の生えた兎の様な見た目をした角兎に当たる。
「やっと片付いたわ!一角狼4匹もいたわよ!」
雫はそう言いながらアイナとユイナを連れて走ってくる。
ちなみに一角狼はその名のとおり角の生えた狼の様な魔獣だ。
「ああこっちも今片付いた。」
「じゃあみんなで帰りましょう。」
ユイナも最近は慣れてきたのかよく話す様になってきた。
4人は仲良く街に向かっていった。
「ねぇみんな、今からあそこにある喫茶店に行かない?」
アイナが指す方向には蜜柑に似た作りの喫茶店だった。
「別に良いよ。」
「私も良いよ。」
「お姉ちゃんがそう言うなら良いですよ。」
『喫茶「スターライト」か。確か意味は星明かりだったか?』
零夜は1人でそう思いながら皆に続いて店内に入って行った。
店内は丸いテーブルを囲んで2~5脚程の椅子が置いてあるシンプルだが良い雰囲気の喫茶店だ。
全員席に着き飲み物と軽食を頼み雑談を始めた。
「それにしてもユイナとアイナが入るだけで依頼が楽になったね〜。」
「まあ、人手も増えるし戦闘の時も立ち位置が決まって戦いやすくなったな。」
雫の言った事に対して零夜が答える。
ちなみに戦闘の時の立ち位置は、
雫→双剣の手数と素早さを活かした回避型の前衛
アイナ→長剣で受け流したり一撃の強さで勝負する前衛
ユイナ→回復魔法や支援魔法で援助する支援役または中遠距離の攻撃魔法を使う後衛
零夜→刀や銃、魔法で戦う遊撃型または魔法と遠距離武器を使う後衛
という形をとっている。
「そうだ、ユイナ。蜜柑に戻ったら魔法の練習に付き合ってくんない?」
「良いですけど、零夜さんに魔法の練習っているんですか?」
「実を言うと自分もどんな魔法が使えてどんな魔法が使えないか分からないんだよね。」
「へぇー以外。もしかして零夜に助けて貰った時、あの時が初めて?」
「うんまあそうかな。」
「初めてには見えなかったけど。」
「自信はあったからね。」
「今のうちに知っておいた方がこれから大きな仕事をする時とかに役に立つかもしれないだろ?」
「確かにそうね。じゃあ雫。2人が練習してる間一緒に簡単な依頼を受けてこよっか。」
「そうだね。」
4人はしばらくの間話をしたりしてゆっくりした後喫茶「スターライト」を後にした。
〜宿屋「蜜柑」の裏庭にて〜
「とりあえず手の中に火を出してみてください。」
ユイナに言われた通り火を出してみる。
ボッ
音を立てて火が零夜の手の中に現れる。
「何回見ても零夜さんの魔法は凄いですね。」
ユイナがそう言う。
ちなみに魔法には属性があり、
火属性、光属性、水属性、風属性、闇属性の5種類が基本となる魔法で個人魔法というその人にしか使えない魔法も含めると6種類となる。
「まず創造魔法から試してくか。」
創造魔法は零夜がいつも使っている銃や刀を作る魔法で個人魔法に該当する。
「まず大きさの限界だな。」
「自由創造」
自由創造は自分の好きな大きさ、好きな形にすることが出来る魔法だ。
試しに高さは蜜柑と同じに、底面を裏庭より1周り小さい直方体を作ったら余裕で出来た。
「これ、限界は無いんじゃないか?」
ユイナの方を見ると目を丸くして上を見上げていた。
お久しぶりです。yamaneくんです。
投稿が遅れてすいませんでした。ご感想の方に返信させて貰った通り、執筆に使っている端末が反応しなくなってしまい投稿が遅れてしまいました。これからも同じ事が起こるかもしれませんが、よろしくお願い致します。
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