#4ギルド登録
零夜と雫は水晶鹿の串焼きを食べた後、街に向かって5分ほど歩いていた。
「意外と街って近かったんだな。」
零夜の視線の先には大きな街が見えていた。
「逆に私が水晶鹿に鉢合わせした方がおかしいのよ。」
雫が苦笑しながら言った。
「この先真っ直ぐ行ったところに、ギルドがあるわ。」
街の中心ほどに大きな建物があった。
「私は向こうのカウンターで依頼完了の手続きをしてくるから。零夜は向こうの登録カウンターで登録手続きをして来ればいいわよ。」
そう言って雫は逆側の受付カウンターを指さした。
「分かった。ありがとう。」
零夜は登録カウンターに向かっていった。
「こんにちは!今回の御用はなんですか?」
受付嬢が元気よく言った。
「ギルド登録をしたいんだが。」
「はい!新規登録ですね。ではこちらの紙に名前を記入していただき、こちらのカードにはあなたの血をつけてください。」
そう言って受付嬢は紙とペンそしてカードと針を差し出した。
今思ったが、こちらの世界の文字の読み書きができるようになっている。恐らくこれも神様の御加護に入っているんだろう。
零夜は紙に如月零夜と書き込み指を針で刺してカードに押し付けた。
「これでいいか?」
「はい!では確かめさせていただきますね。お名前如月零夜様でよろしいでしょうか?」
「あぁ」
「ではギルドカードを発行させていただきます。」
そう言い残すと受付嬢は奥の部屋に入っていった。
しばらくすると一枚の黒いカードをトレーに入れて持ってきた。
「ではギルドカードをお渡し致します。」
「このカードは身分証も兼ねるので無くさないようにしてください。またご本人様以外の人が触ると灰になり、ご本人様がもう一度お触りになられますと戻りますのでご安心ください。」
「依頼等の説明も致しますか?」
「お願いします。」
「では説明させていただきます。まず冒険者のランクについての説明です。冒険者にはランクが存在致しまして下からEランク、Dランク、Cランク、Bランク、Aランク、Sランク、そして一番上にSSランクがあります。ランクアップは、依頼の完了に伴って渡されるギルドポイントが一定値に達するとランクアップします。
次に依頼の受け方です。あちらにある依頼板にある依頼用紙を受付カウンターにお持ちいただければ手続き完了となります。また依頼完了も受付カウンターにご報告いただくと依頼完了となり報酬とギルドポイントをお渡しします。
ただし依頼失敗の際は罰金等の処分が下される際がありますのでご注意ください。また、複数の依頼の受理も不可能ですので依頼完了後に新しい依頼を受けるようにしてください。
受けられる依頼についてですがランクによって受けられる依頼も変わりますのでお確かめ下さい。またパーティを組んだ際半数以上が受ける依頼のランクに達していないのと受理できませんのでご了承ください。これが基本です。最後に冒険者同士の争いについてですがギルドは基本的に中立の立場で手出ししませんのでご注意ください。では、これにて説明は終わりとさせて頂きます。質問がありましたら遠慮なく受付嬢にお話ください。
では如月零夜様、気をつけて行ってらっしゃいませ。」
長い受付嬢の説明を聞いた後、依頼を受けようと依頼板に向かおうとした時、後ろから声をかけられた。
「零夜、登録出来た?」
「ああ、雫。出来たよ。」
「ねぇ、零夜が良かったら私と一緒にパーティ組まない?」
「あぁ良いよ。」
「やった!じゃあこれから同じパーティだね。改めてよろしく。」
「こちらこそよろしく。」
「じゃあ早速依頼受ける?」
「そうだな。」
「どっちもEランクだからEランクの依頼しか受けられないけどね。」
「うーんどれがいいだろう。」
今日もギルドの依頼板の前は沢山の冒険者でいっぱいだった。
どうもyamaneくんです。ここでご報告があります。投稿ですが最初に月に2~3と言いましたが、毎日投稿したいと思います。でもたまに休むと思います。
そしてついに次、零夜と雫が2人で依頼を受けます!
ではまた明日(明日も投稿するとは言っていない)