#2転生
「俺は死んだんですか?」
「そうじゃ、誠に申し訳ない。」
俺は今雲の上に置かれたちゃぶ台のを挟んであるおじいさんと話をしていた。実を言うとおじいさんは神様らしい。
「じゃあ自転車のタイヤがパンクしなければ俺は死ななかったんですか?」
「うむ。」
ズズズっと音をたてて緑茶を飲みながら頷く神様。
神様によると、俺は工事現場の建築資材に潰され死んでしまったらしい。
本当は俺が通った後に資材が落ちて怪我人は出ないはずだった。だが、自転車がパンクするという偶然で未来が変わり俺が死んでしまう未来に変わったらしい。
「その罪滅ぼしとして、異世界に転生して第2の人生を送って欲しいんじゃが。」
「分かりました。」
「すまんのぉ、生きていればもっと有名人になっただろうに、、、。」
それから、色々な雑談や転生する世界について聞いたりした。
どうやら俺が転生する世界は魔法があったり、地球より衰えていたり、地球より進んでいたり、魔獣がいたり、魔獣を討伐したりして報酬が貰える冒険者ギルドがあったりするらしい。
「じゃあ行ってきます。」
「最後にワシにできる事として、色々な加護をつけたいと思う、身体能力が上がり、魔法が使え、そう簡単には死なない体にしておこう。」
「ありがとうございます。」
「いいんじゃよ。元々はわしが悪いんじゃから。」
「じゃあの。」
「行ってきます。」
「今度は死なんようにな。」
「、、、全力を尽くします、、、。」
~そして今に至る~
「これからどうすっかな。そういえば神様が、自分の使いたい魔法と効果を考えれば自然と魔法の呪文が頭に浮かんでくるって言ってたな。」
「じゃあまずは地図だよな。」
零夜は頭の中で唱えれば地図が頭に浮かぶという魔法を考えた。
そして数秒後、零夜はこう呟くように唱えた。
「地図」
そうすると零夜の頭の中に現在地と周辺のマップが浮かんできた。
「向こうに行けば街に着くな。」
そう言って道の端を東に向かって歩いていった。
しばらく歩いていると、透き通った鹿のような魔獣に襲われている女の子を見つけた。
どうもyamaneくんです。
次はいつになるかわかりませんが失踪しないよう頑張ります。