4月~7月 自転車操業の序盤
次に、連載を本格的に始動させることを決めてからそのシステムを確立させていくまでの期間を振り返ってみたいと思います。
時期にして、大体2020年4月~7月くらいの間ですね。
話数で行くと、第30話から第131話くらいの時期の話です。
この頃を一言で言うならば、「がむしゃら期」というのがふさわしいと思います。
がむしゃらに頑張ったといえば聞こえはいいですが、言ってしまえば自転車操業で投稿を続けていた時期でした。
まずは、前回と同じ通りこの期間のPV数の流れを見てみましょう。
(3月までは月末の総合ポイント数まで終えていたのですが、この辺は少し曖昧になってしまいます)
PV数は、その月の1日から月末までのPV数をまとめて集計。
月間PV数からその月の日数を割ったものを平均PV数として掲載しています。
一日ごとにPV数の差はありますが、かなり一日のPV数に近い数値にはなっています。
●4月
月間PV数 36,230PV
平均PV数 1,208PV
●5月
月間PV数 50,512PV
平均PV数 1,629PV
●6月
月間PV数 59,410PV
平均PV数 1,980PV
●7月
月間PV数 73,825PV
平均PV数 2,381PV
まずは、PV数の値だけを見てみれば、連載期間が長くなるほどに総PV数が伸びていることがお分かりいただけるかと思います。
7月末の時点では、33万字ほどの文字数を越えていたので、話数・文字数の増加に従ってアクセス数が上がるというのも納得できます。
この段階では、10万字ブーストのような、ある文字数を到達した途端にドーンとPV数が跳ね上がったみたいな経験はなかったです。
投稿を続けながら、じわじわと数字が上がり続けていた感じでしたね。
一日の文字数としては、大体1500字から2000字くらい。
これが当時の自分が一話を書いていくことができる体力の平均でした。
たまに調子がいいときは3000字くらい書き上げるときもありましたけど、かなり一話が長くなってしまったなと反省していた時もありました。
さて、こんな感じの投稿内容でしたが、ここから先は少しプライベートな情報も交えながら投稿風景をお伝えします。
4月に入ってからも、最初に立てた思いは変わらず毎日投稿を謳って投稿を続けていました。
作者のスペックのところでも前述したのですが、作者は2020年の4月から新社会人になりました。
新社会人の4月といえば、新生活に研修と忙しいイベント続きで、正直毎日投稿をしていくのは不可能だろうなと考えていました。
泊まり込みの研修があるとも聞いていましたし、新環境に慣れるまでの間の投稿をどうするか悩んでいましたが、これは意外にも解決してしまいました。
研修がリモートになったのです。
泊まり込みの箱詰め研修の予定が、急遽家からのリモートの形式に変更になり、結果として執筆をするだけの時間が確保されるようになったのでした。
事情が事情なだけに複雑な気持ちでしたが、毎日投稿を続けられると分かった時は素直に嬉しかったですね。
まあ、一週間もしたらすぐに現場に繰り出されてしまったので、結局新環境に慣れなきゃいけない課題は残されたままだったのですが……
リモートの研修も終わってしまうと、そこからは仕事をして、それが終わってから執筆をして投稿をするという繰り返しでした。
幸いにも、他の年度でやるような、壮大な歓迎会やなんやらみたいなものが全て吹き飛んだので、執筆に当てられる時間は取れました。
「仕事で体は疲れているけど、そんなものに負けないもん!」
がむしゃらな気持ちを持って、とにかくその日の一話を完成させていました。
まだ筆もそこまで早くなかった当時の自分はひーひー言いながら、その日の分を完成させていましたね(笑)
毎日投稿をしていくうえでは、こういった生活のリズムに慣れるまでの時間は、案外つらい期間かもしれません。
ただ、続けて行くことで確実に話を進めていく力はついてくることは間違いないです。(次の項でお話します。)
と、まあ、がむしゃらにな気持ちで投稿を続けてきたわけですが、5月・6月と連載を続けて行くうちに問題が生じてきました。
なんとなく、何が起こったのかは予想がつくかとは思います。
まず、一つ目に投稿時間がめちゃくちゃでした。
毎日投稿をしていくということは豪語していたものの、何時に投稿をしますというのは特には決めていませんでした。
仕事が終わって早く投稿できそうなら、そのまま20時や18時などに投稿することもありましたが、殆どはその逆で日付変更ギリギリや、日付が変わった後に投稿することが多くなりました。
なるべく予約投稿しないで、読者を増やそうという思惑も持っていたりしたので、投稿時間がその日ごとにめちゃくちゃでしたね。
だんだんと任される仕事も多くなるにつれて、慣れない環境のストレスも増えてきました。
仕事が終わってからそのまま眠っていることもしばしば……
目覚めてから投稿すれば勝手に時間も夜中になっていました。
そして、投稿時間がめちゃくちゃになれば、最終的にどういう事態になるかといえば、投稿できなかった日が現れてきてしまうのはある種当然のことでした。
がむしゃら期のこの頃は、まだストックを作れるだけの技量も持ち合わせていませんでした。
とにかく、その日に投稿する分を執筆して投稿する自転車操業。
その日に書き上げられればいいものの、保険がないので体力が尽きてしまえば、そこでジエンドです。
実際、この時期はまだ何日か投稿できない日も存在し、全体で5~6日ほどは投稿できない日が存在していました。
毎日投稿をしていたものが途切れてしまうと、数字面とメンタル面とダブルでダメージを受けます。
まず、数字面としては、PV数がわかりやすく落ちます。
基本的にランキングにも載っていないような作品でPV数を上げるには、その日の更新欄から読者を誘導するしかありません。
そのチャンスを逃してしまえば、一日のPV数が半分くらいにまで落ち込みます。
実際、自分も普段1000前後のPVを獲得できていても、一日の投稿が途絶えると690近くまで落ち込んだりしていました。
ここから、再び元のPVに戻していくには2・3日はかかります。
これ、結構響きます。
そして、メンタル面はといえば、主に罪悪感ですよね。
毎日投稿するって言いながら、できていない自分への罪悪感。
読者の方がたにどれだけ毎日投稿というのが伝わっているのかはわかりませんが、やはり自分で決めたことが途絶えるショックは大きいです。
もう途絶えることがないようにしようと思っても、いつかは限界が来てしまう。
7月に入るころには、もうがむしゃらに頑張るというだけではどうしようもならない限界は見えていました。
また、途絶えてしまうのではないかという恐怖に追われてしまっていました。
このままの仕組みをそのまま続けて行くのは、正直不可能だろうという結論は出ていました。
でも、毎日投稿の目標をここであきらめさせるのは嫌だ。
大きな壁にぶち当たってしまったこの時期。
しかし、7月の終盤にして、ようやくその現状を打破できるだけの策を生み出せるようになりました。
次回は、そんな話から。