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NDK黙示録  作者: つくも拓
第1章 モキータ編
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魔獣 夜に咆哮す(プロローグ)

上部階梯世界では軽い混乱が起きていた。三十年を予定していた騒乱が起きず『ミダレ』を回収できなかったためノルマ達成に大幅の遅れが生じたのである。

監察官であるカーツ・レイブン、レイリー・サバーフ、サリューデ・ンラクは事後対策を立てるため会議を開いていた。

「新任とは言え、カワダン師の弟子がこの体たらくとは……」

「ンラク師、そうは言われますが預言の書に書かれている事は全て成就しておりますぞ」

「五十近くの争い、4つの大乱を繰り返しとありますが?」

「あのUTAGEとやらは三界の夜毎に予選会が開かれるようです。そして4年に一度の大の三界の夜には本祭が開催されるとか」

「つまり、あと二十年は……」

「下界の者達の間で諍いは起きないと言う事になりますな」

「頭が痛くなって来ました……」

監察官達に暫し沈黙が降りる。

「さてどうしますか」

「彼奴らだけでは『ミダレ』を期待出来ないのでしたら、外から介入するしかないでしょう」

「魔物…ですかね」

「三百年ほど前、ヤスがやらかしたあとフォローに使ったサキュバスはいかがですかな?」

「妥当な線ではありますな」

「誰にやらせます?」

「モンデールで良いかと」

「モンデール? 彼は6ーD担当ではなかったですか?」

「ゴーガンではなくチキータの方ですよ」

「チキータ? 彼女はまだ司政官補だったのでは」

「魔物を使うのですから大丈夫でしょう。カワダン師に恩を売る機会でもありますし」

「さすがンラク師。後々のことまで考えておられる」


かくしてチキータの手で新たな預言の書が作成される事となったのだった。


AF S✳︎✳︎734●●X869

聖なる獣 降臨し、魔の者の到来を告げる

魔の者、魔獣を覚醒す

響きわたる魔獣の咆哮 眷族を呼び起こす

街が恐怖に覆われる時、選ばれし勇者現る

勇者は全てを捨て去りて神となり、魔獣の源を鎮める

魔の者を鎮める呪文を残し、魔獣は街から姿を消した


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