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NDK黙示録  作者: つくも拓
第1章 モキータ編
11/72

我等今宵 王を戴く (エピローグ)

『それでは皆さん、ご唱和ください!

いーーーち、にいーーー、さーーーん

「「「パオーーーン!!!」」」

ありがとーーーォ!』

モニターに映し出されているUTAGEを新任司政官のファオムは茫然と眺めていた。

「な…なんでこうなった……」

ガタッ

物音にファオムは気を取り戻すと、監察官の一人、カーツ・レイブン師が椅子から崩れ落ちていた。

「レイブン師、いかがなさいましたッ!?」

ふと気がつくと、他の二人も声を発していない。

「サバーフ師! ンラク師!!

いかん! メディック、メディッーーク!!」

この騒ぎでファオムは査問委員会にかけられる羽目に陥った。

その結果、裁定では無実が証明されたのだが、このモキータの事案は上部階梯世界で広く知られる事になってしまい、ファオムは「パオーンの人」との認識が広まってしまった。将来を嘱望されていた若い司政官の未来は多難なものとなった。


「あ、パオーンさんだ〜」

「せ、先輩! 気にしなくて大丈夫ですからね!

誰も先輩の事をパオーンなんて思ってませんから! 少なくとも私は………………パオーン……………………パオーン……パオーン…………パオーン…パオーン …パオーン…………」

ファオムの耳には「パオーン」だけが何度も繰り返し響く。

「…………パオーン……パオーン…………」

「チチ……」

「ハイ?」

「おまえ、本当は俺の事が嫌いだろう……」

その日からファオムの顔から表情が消えた。

「なんでこうなったの……」

トドメを刺した自覚のないチチことチキータ・モンデールは事態を飲み込めずに途方に暮れた。


次話では聖獣グリフィン、魔物のサキュバスなどが登場。サキュバスにより生み出された魔獣がモキータの街に恐怖をもたらします。

また、影の薄い主人公・トシも魔獣退治に活躍予定。

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