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プロローグ
「ここはどこだ?」
辺りを見回すとそこは学校の教室ではなかった。
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中学校生活が始まって一ヶ月が経とうとしていた。
キーンコーンカーンコーン
「気をつけ、礼、さようなら」
「「さようならー」」
チャイムが鳴り、帰りの会が終わる。
今日からテスト期間なので授業が早く終わった。
「勉強だりーなー」
平均的な頭の俺は家に帰って勉強をしなければならなかった。
「よう!早く帰って勉強しようぜ」
と声をかけられた。
彼は中学校が始まってすぐに出来た俺の親友、石川太一だ。
「わかったよ。準備するから待ってて」
そういえば言い忘れていたが、俺の名前は千葉海斗。いたって普通の中学生だ。
持って帰る教科が多くて辛い...
「あと持って帰るものは...あった。よし帰ろう!」
帰る準備が終わり、椅子から立とうとしたとき、
「うわっ!?いってーなー」
頭に激痛が走った。
まあ、たまたまだろう。そう思っていたのもつかの間、目の前が真っ暗になった。