表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/1260

「ダンス・オブ・パルム」



「『プレジア』? 今、プレジアと言ったか」

「え? ええ。プレジア魔法魔術学校。もしかして、聞き覚えがあるの?」



〝プレジアを探せ!〟



 ――聞き覚えも、何も。



 俺が今、すがることが出来るのは、プレジア(あの魔女の言葉)だけなんだ。



「……かすかにだが。何か、その言葉に引っ掛かりを感じる。気がする」

「よかったわね! それだけでも一歩前進よ」

「よかったじゃないっ。えっと、アマセくん!」

「どういうところなんだ? その、プレジア……」

「プレジア魔法魔術学校。その名の通り、魔法を学ぶ学校よ。リシディアに三校しかない、魔法学校の一つ」

「アマセ君ってば運がいいわね。なんと私とシャノリア先生は、そのプレジア魔法魔術学校の生徒と、先生なのよ!」

「な――」



 ――――あるいは、これもお前のてのひらの上なのか? 魔女リセル。



「そうなの。私がマリスタの魔法を見てあげてたのも、私がマリスタの担任だからなのよ」

「担任……が、いるんだな、その学校は」

「あ、どんな学校だったかは覚えてないのね……」

「でも、あなたはプレジアを知っていた。それは確かだもの」

「……ああ、そうだな」



 リセルが咄嗟とっさに言い放った「プレジアを探せ」という言葉。

俺達があの「越界魔導えっかいまどう」とやらで離れてしまったのは、リセルにとっても予想外の出来事だったはずだ。

 であれば――きっとあいつは、俺と落ち合う場所として、そのプレジア魔法魔術学校を選んだのに違いない。

 あいつはきっと、プレジアにいる。居なかったとしても、いずれやってくる。――あの赤髪の男に、殺されでもしていない限りは。

 たとえあの魔女が殺されていたとしても、今の俺にこれ以上の選択肢せんたくしはないだろう。

 俺はシャノリアに向き直った。



「シャノリア。何とかしてその学校を、」

「うーん……アマセ君あなた、プレジアに入学しちゃったらどう?」

「見学することは――――何だと?」

「あれ。適当に言ってみたけど……いいわねそれ。うん、それがいいわ! そうしましょうっ」



 シャノリアは一人合点(がてん)して、部屋の奥にある木製のしっかりとしたデスクに近寄ると、何やらいそいそと書類を用意し始めた。



「えええ!?! そ、そんなこと出来るんですか!? だってアマセ君、自分の名前以外何も分からないんですよ!?」

「そ、それにだ。俺には、学校に入学するような金は――」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ