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僕の最高の理解者  作者: 弓削サラ
僕の復讐劇
3/10

実行

「本当に大丈夫なのか?」

 電話越しに颯くんに僕は問いかける。

「うん、とりあえずその会社のセキュリティは停止させといた。それで騒がれたら困るから会社からは通常に作動してるように見せかけてるからね。」

「そんなことも出来るんだな。流石だよ颯くん。ありがとう」

 「好きにやってるんだし別に礼はいらないよ。とりあえず万が一に備えて監視しとくからまたね。」

 そういって颯くんは電話を切った。

 今僕とロディスはIDEALの本社の裏路地に来ている。ふう、と溜息をつき僕は空を見上げる。空は太陽が暑く光り輝やいている。前までの一週間雨が酷く久しぶりに太陽を見た気がした。そのせいか少し蒸し暑い。まぁ彼女にはそんなこと分からないだろうが。ちらりと視線を彼女に向ける。相変わらず綺麗な顔立ちだ。彼女は太陽を見ている。

 「斗真にはこれが眩しい、と感じるんですね」

 突然の問いかけに

 「あ、ああ…そうだけど突然どうしたんだ?緊張でもしてるのか?」

 「いえ、何となく私にはこれが眩しいと感じることが出来ないので…気にしない下さい。」

 彼女は太陽から目線を外し今度は僕の目を捉えている。僕はたまに彼女が何を考えているのか分からない。こればっかりは彼女がロボットだから仕方がないと思っているけれど。

 こんなことしている時間はない。けれど皐月からの連絡をまたなくてはならない。早くしてくれそう思った時電話が鳴った。電話を見ると『皐月』と名前が乗っていた。すぐさまは僕はその電話に出た。

 「Helloお二人さん丁度彼は一人よ、乗り込むなら今ってね」

 「了解、じゃあ言ってくるよ颯君にも言っといて」

 何故皐月にそんな事がわかるかと言うと昨夜のうちに皐月が社長室に盗撮機を仕込んでおいてくれたのだ。皐月は運動神経が抜群で今も生きる忍者のような人だ。だから僕は皐月を尊敬する。少し変わっているがそれも完璧すぎないための欠点だと思っている。少し変わっているが…

 「はいは〜い頑張ってね、くれぐれもロディスちゃんに迷惑かけちゃダメよ?」

 「それこそ何回も聞いた。それじゃあね」

 そして念の為携帯の電源を切ると彼女と共にIDEALの中へ入りに行った。

 中へ入ると冷房が程よい加減に効いている。八月ということもあって外から中へ入った時の温度差に少し驚かされる。少し進んでいくと受付があり僕達はそこへ向かう。何故か受付嬢は一人しかいない、そんなことに違和感を覚える。

 「こんにちは、本日はどのようなご要件で?」

 受付嬢が僕達に向かって話しかける。受付嬢は青い瞳をしている。少し変わってる子だな。

「石田氏との対面です」

 そういうと受付嬢はパソコンを見る

「佐藤様ですねどうぞ右手にあるエレベーターで12階の一番奥の部屋へどうぞ」

 「ありがとう」

もちろん仮名を使っている。「月岡」この苗字は僕の母の苗字だ。本当は皐月と颯馬と同じく「美馬」父の苗字だ。両親が殺されてから僕は念の為月岡と名乗ってきた。

 僕達はエレベーターへ向かう。それにしてもここはホテルじゃないかと疑うぐらいの作りだ。受付にはシャンデリア、そしてちょうど良いくらいの暗さエレベータを昔ならではの形、そんな風にまた辺りを見渡しながら歩いていると

 「…ッ!」

 突然気味の悪い気配を感じた。右隣を歩いている彼女へ目を向ける。彼女は何も感じていないように見える。僕の気のせいか?いや、彼女は機械だから気配を元から感じ取れないな。そんな風に僕は自分自身に言い聞かせながらエレベーターへ入っていった。

 

 ワタシは受付を通り過ぎていく時受付嬢を見た。彼女はこちらに気づき振り向く。その時彼女にっこりと笑顔を向けた。でもその笑顔はとても不気味だ。ワタシみたいな機械のように笑顔を貼り付け、青い瞳がワタシと斗真を見透かしているような感覚だった。ワタシはちらりと斗真を見る斗真と目があった。斗真も気づいたらしい。この謎の感覚を。

閲覧ありがとうございます。

皆様の暇つぶしの小説となればそれだけでも十分です。誤字脱字多くてすいません。気を付けます。お茶飲みたい…(ノ)ω(ヾ)モキュモキュ

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