3 高校の屋上はなぜ鍵がかかっていたのか?
憧れの便所飯。筆者は1回やってやめました。
理由は説明しなくてもいいですよね皆さん。
中学3年生の頃。
高校の屋上で弁当を食べることが夢だった。
青い空。
白い雲。
隣から笑いかけるカノジョの声。
高校生になったらなんでもできると信じてた。
けど現実ってやつはそう上手くはいかない。
屋上に続く階段は立ち入り禁止で、屋上の扉にも鍵がかかっていた。
高校生活に過度な期待をし人間関係を色々こじらせた俺は、結局男子トイレで飯を食う羽目になった。
青と言うにはおこがましい水色の壁。
白い便器とトイレットペーパー。
隣の個室から聞こえる下痢の音。
大人になったら学校の屋上を開放することを誓った。
◆◇◆◇◆
屋上に行く途中で昔のことを思い出していた。
懐かしい高校生時代だ。
ある日いつも通り個室で卵焼きを食べていたら、
隣から下痢とおならが奏でる重厚なクラシックが聞こえてきた。
俺は急いで梅おにぎりを食べた。
梅のすっぱさで誤魔化そうとしたんだ。
結果?
ご想像にお任せしよう。
ただ一言。忘れられない1日になった。
今までの人生を振り返っているうちに、屋上のドアの前に来ていた。
俺の会社はオフィス街に堂々と建つ7階建てのビルの4階に位置している。
このビルの屋上に通じるドアの内鍵はプラスチック製のカバーで覆われているだけだ。
なんでも火災があったときに屋上に逃げることができるように配慮されているらしい。
デスクにあったカッターナイフでカバーを壊す。
ドアは簡単に開いた。
高校の屋上とは大違いで拍子抜けだ。
外に出てみる。
周りは丈夫で軽そうな金属フェンスで囲まれている。
灰色で殺風景な屋上だった。
それにしても寒い。
今日は少し前まで雪が降っていた。
上から街を見下ろしてみる
色とりどりのネオンが夜の街を染めあげている。
今日は12月24日。クリスマスイブだ。
俺は急いでフェンスをよじ登りビルの屋上からトビオrrrrr




