1 ヤニ吸う悪魔
悪魔がサンタだったらとふと思いついて書きました。
まだ才能の原石であるため(もちろんこの私のこと)
一話がとても短いです。
誤字脱字等は大目に見てください。
12月24日。クリスマスイブ。
都会の喧騒をかき消すかのように
悪魔は煙を吐いた。
人間たちの陽気な声がやけに気に障るときは、
タバコでごまかすのが一番良い。
今年のハロウィンの時期もそれで乗り切った。
タバコを生み出したことが人間最大の功績であることは間違いない。
灰色と白色が混ざって夜の闇に消える。
今夜は雪がちらついていた。
ーー今日は悪魔たちにとって最も憂鬱な日である。
理由はただ一つ。
分かるだろう?
頼むから言わせないでくれ。
ん?
ああそうか、人間は知らないんだった。
仕方ない。
惨めな私をせいぜい笑ってくれ。
私たち悪魔にはこれから「仕事」があるのだ。
-----------------------------------------------
「ヤホーーー!! 調子はどうよ????
これから仕事だよ? 張り切ってこーー!!!」
同じ職場の悪魔が話しかけてくる。
無駄に元気が有り余っているヤツの相手をするときは無視が一番だ。
お前も気をつけた方がいい。
ヤツらにボールを1つでも投げ返そうものなら、
ヤツらが肌身離さず持ち歩いているマシンガンから弾250発が飛んでくる。
ヤツらは見えない殺意を隠し持っている。
「あれーー?! なんか元気ないじゃん??
元気だしてこーーー!!!」
私が無言を貫いていると、
背中をばしばし叩いてヤツはどこかへ消えた。
おそらく担当の地域に向かったのだろう。
私たちの「仕事」はサンタクロースなるものに扮して人間にプレゼントを渡すことだ。
悪魔たちはそれぞれ各地域に担当が割り振られる。
本来なら天使の仕事だったはずなのだが
この時期天使たちは新年の準備で忙しい。
そこで私たち悪魔にお鉢が回ってきたのだ。
(何が悲しくて仕事をせねばならぬのだ。
私たち悪魔も暇ではないというのに。)
とはいえ、仕事は仕事。やらねばならぬ。
そろそろ時間だ。
私も担当地域に出向くとしよう。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
かなり読みにくい部分もあったと思います。
読みやすくするための改稿は積極的にやってこうと思ってます。
続きは不定期に更新していきたいと思ってます。
ちなみに不定期更新と書くとPV数が下がるらしい。
そんなの関係ねえってパンイチの男がテレビで言ってた。
次回から2話連続で人間の方の主人公のお話です。




