92 中学生か!
年末ですね。
物語上も師走に入ります。
あ、メリークリスマス・・・・。
S・S同盟で各所に根回しに奔走した次の日。生徒会役員を除いた「佐藤」と「鈴木」はICT研究部部室に再び集合した。吉報を待つためだ。しかし・・・・。
バン!!
と勇ましー音といっしょに、いけすかねー女がやってきた。
「なんだべ?五十鈴会ちょー」
「っく、るみさん・・・もう少しこちらの言葉で話した方がいいのではないかしら?」
「いいべさ・・・この方が、あっずましいんだー」
「・・・まあ、いいわ・・・あなた方でしょ?あんな無茶な話持ち込んだの・・・」
けい「無茶な話?」
「とぼけないで!亮が、私に土下座でたのんできたわ。僕の公約を達成したい!って」
洋子「公約~・・・?」
「とぼけないで!はじめも、「そうだね・・・僕たちの公約って何も手を付けてないね」、って言い出して。あんたも一枚かんでんでしょ?洋子!」
(洋子)「佐藤、の公約なんて知るわけないでしょう?けいに聞いたら?」
のらりくらりと会長の詰問をかわす。
すると・・・。
「おまたせ~」
御厨先生の登場。
「あら、五十鈴さん、生徒会はいいの?」
「その一環です!・・・あ・・・・そういうこと・・・汚いわ・・・外堀は埋めていたのね!」
「なーに、わけ、わかんねっこと、いってんだ~・・・顧問が部室さ、くんのは普通のことでねっか。」
「はあああああ!あんたら、私たち生徒会を・・・だしにして!!」
「おめが、そうやって肩で風切って、生徒会長やってられんのも、あいつのおかげだべさ・・・したら・・ちょっこし、手ば、かしてや・・」
「・・・・なに・・この件・・登のことなの?・・・」
私はうなづいた。
わたしの首肯をみて、五十鈴総統も落ち着きを取り戻した。
「なに?、これをエサに、登を呼び戻そうって、わけ?」
「いえ、そ・・」
「そうじゃないわ・・」
あ、かなが食い気味に割って入ってきた。「当事者はわたし。あんたじゃない」ってことね。
「むかえに・・・行くのよ・・・。」
「え?どういうこと?」
「ああ、五十嵐さんは・・・知らないものね・・・。知らせてかまわないのよね?」
全員うなずく。
「あー・・・函館・・・・帰ったの・・・・ふーん・・・・それで・・・」
かな「ええ、迎えにいきたいのは・・・・やまやまなんだけど・・・先立つものが・・・」
「そうね、けっこうかかるものね。ふーん。」
けい「で、生徒会通じて要望を出す形にすれば、何とか言い訳が立つっていうか・・・」
「そうね、ただ行きたいだけじゃ、わがままですものね。それで、御厨先生、先生方の同意は?」
「なんとか、大丈夫よ。」
『おー』
「ただ・・・業者の方の折衝は生徒会でしなさい、というのが条件よ。」
「なるほど、それで・・・土下座・・・。いいわ、生徒会長のわたくしが、直接交渉しに行くわ。」
『おーーー』
「そのかわり・・・、私も迎えに行くからね。いいわね!」
『え!』
「ここまでやらせて、なに、私とやなちゃん、くーちゃん(来島さんらしい)をのけ者にする気?」
「・・・おめさ、いいのそれで?」
と、思わず声に出てしまった。
「いいわ!だって・・・・」
『だって?』
「そっちの方がおもしろそうですもの!」
『・・・・・・』
おもしれのか?ただの内輪もめ見て。ふに落ちなかったけど、他に選択肢はない・・・。
「んだか。したらー、よろしく、お願いします。」
私が頭を下げた瞬間、佐藤も鈴木も全員首を垂れた。
頭を下げた私たちをみて、満足したのか、五十鈴会長は、
「まかせておきなさい!」
と言って、颯爽と部室を出ていった。
「だい、じょうぶ、かしら・・・」
御厨先生の心配をよそに、私たちは、根拠のない安堵感を漂わせていた。
だって、五十鈴は、2年女子のエースだから。
週が明けた。2年生廊下の掲示板に、人だかりができていた。
「・・・え、なんだ、これ?」「あたらしいコース、増えてるぞ。」「え、こんなの、選ぶやついるのか?」
「はは、これじゃ、まるで中学生だぜ!」
好きに言えばええ。わたしたちにはなー、やんねば、ならねこと、あんだ。
高2といえば、あれです。
あれの話です。




