表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

90/180

89 その結末をだれも望んではいない⑯

ようやく解決?なのか?


「亮、はじめ・・・・いつになったら、戻ってくるの!すぐ戻るって言うから、許可したのよ!!」

「あ、その・・・ほら、先生の呼び出しだからさ・・・」

「うん、うん。」

二人ともしかたない感をがんばって匂わせたが・・・。

「はん、どうせ、彼女とイチャイチャしてただけでしょ!さあ、」

「まどか、明日にしよう?ね、ね、ね、」

さすがに空気を読んでたんだろう。柳川さんは、何とか五十鈴閣下をなだめようとする。でも・・・五十鈴は・・・・そんなタマじゃない・・・。

「はぁ~?!こいつらが何とかしないから、生徒会がやんなきゃだめでしょ!!」

「あぁ、五十鈴さん、一応私たち教員側の事なので、今日はこちらを優先してくれる?」

「え、じゃあ、登校拒否の佐藤君を何とかしてくれんですね?」

「ええ、そのために、動いてるのよ」

「あー・・五十鈴君。仕事熱心でー、いいんだけどもー、われわれー教員を信頼して、もらえんかねー・・・」

大下先生も珍しくやる気を見せているなぁ。

「そうですか・・・・」

そう聞いて、ほっとしたのも束の間だった。

「では、私たち、生徒会もお力添えをします!」

『は?』

僕たちは唖然とした・・・。

「ちょっと、まどか、だめだって。あとは任せましょう!」

「何言ってるの!あいつの事なんだよ。関係なくないじゃない。選挙戦のこと忘れたの?あいつにさんざん弄ばれて・・・。しかも、秘密をにぎ」

「わあああああああああああああああー」

と柳川さんは、五十鈴の五十鈴の口を塞いだが・・・。

僕と、かなと、るみは、目が点になった。

もう、後の祭りだ・・・・。

「・・・・も、弄んだ・・・」

大下先生が真剣な眼差しに変わった。

「いまのは・・・聞き捨てなりませんな。まさか、五十鈴くん、きみも、佐藤登に・・・・」

「え、きみ、も?も?」

大下先生の豹変に戸惑いながらも、五十鈴会長は、疑問を呈した。

「五十鈴さんも、隣で話を聞いた方がいいかしら・・ね、保健室の先生も呼んだ方がいい?」

深刻な顔をした御厨先生は、まどかに近づいていく。

「えっと、先生方、なんの話を?・・・・わたしたちは・・・その、生徒会を始めたいだけで・・・」

困惑をさらに深めていく柳川さん。

「・・・登が、とんでもない下衆な方法で、かなをものにしてたって・・・そして、いま、五十鈴さんも・・・登に乱暴されたのか・・・・って」

と、洋子が大雑把にまとめる。

「はーん・・・・」

柳川さんが妙に得心している。

「へぇー、かなに手をだしたんだ・・・女を見る目がないわね。佐藤登は。」

とかなを見下す五十鈴閣下。

「はあ、ちょっと待ってよ。かなはいい女よ。あんたよりはずっと。」

洋子がさっそく、かみついた。選挙戦で負けたことを根に持ってるんだろう

「あら、胸だけの女でしょ。わたし、こうゆう腹黒い女、嫌いなの。」

すごいね。去年からかなの正体、見抜いてたんだ。それで、去年、あたりが強かったんだ・・・。

「ないより、いいでしょ!この、絶壁が~!!」

「はあ、性悪より、ましでしょ!!どうせ、登は・・・・この女の手のひらで転がされたんでしょ。そうとは知らずに。」

顎でかなを指す。流石のかなもたじろいでいる。

るみと僕は目を見開いて驚愕した。鋭い。さすが、登が担ぎだした生徒だ。切れる。僕など太刀打ちできない。

「あら、その顔、図星のようね・・・」

「女って、あなたのことだったのね・・・・なんか、納得できたわ・・・」

柳川会計は登の暗躍の理由に、とうとう気づいたのだろう。複雑な顔をして、納得している。

「先生方、私たち生徒会も、彼の件に協力させてください。いや、します。だって私たちだって、関係者ですから。」

「え、やはりあなたも・・・ひ、被害を・・・」

「ああああ、もう、ち、が、い、ます!!別な意味で関係者です。やなちゃんも。」

首を傾げ、困惑する先生たち。そりゃそうだろうな・・・何の関係者かわからないからね。

「話の腰をおられたけど・・・これで関係者と思われる人間は全員集まったんじゃないかな?かなさん、話してくれるかな?」

そう、あくまで知らない振りをしなければ・・・。

ふーーーーー。

かなは深いため息を吐く。

覚悟を消めたのだろう・・・。

「わかったわ・・・」





「ほーら・・・うちの登は、そこまで悪党じゃななかったでしょ!やっぱ、鈴木が諸悪の根源よ。よくもうちの登をビンタしてくれたわね!」

なぜ勝ち誇る・・・けい。そんなの五十歩百歩だろう・・・。

「どっちもどっちでしょう!仲間を裏切って、関係ない五十鈴にやなちゃん、来島までまきこんで!それはの登の独断よ!全く、変な実行力また発揮して・・・」

「ちょと、まって」

五十鈴が神妙な顔をして語りだす。

「なに、なに、登がやなちゃん使って、私を担ぎだしたのって・・・・自分の彼女の現状維持のためだったの・・・」

「まあ、そうゆうことね。」

けいが答える。

「まー、ほめられたことじゃー、ないけどさー」

胡坐を書いて目をつむって聞いていた鈴木真一。

「彼女のためにそこまでできるのって・・・すっげーんじゃない?」

とサムズアップ。

「そーよーねー・・女冥利に尽きるってー、かんじー?」

とつけづめをなめるように見ているあんも、応じた。

「そうね・・・・。なんだかんだ、かなのこと考えてくれてるもんね・・・」

と、洋子。

「まあ、かなに、のせられたってのは、ちょっと引っかかるけど・・・」

「彼らしいじゃない。確かに、彼のせいで、選挙戦は負けたけど。いまが、そんなにいやじゃない。そうだろ?」

けいと亮の問いかけにると、

「ああ、今の生徒会も居心地いいしね。」

とはじめが答えた。

「うちは・・・隠れて付き合ってたのは・・・やっぱり、許せね」

と不満げな演技をるみはしてくれた。

「で、登くんをどうする?」

九十九先輩が皆に尋ねる。

「あ~、俺は最初から答えは決まってる。そうだろ、貴」

「ああ、僕たちは最初から佐藤でも鈴木でもない。登の味方だ。」

ふと見ると、かなが涙を浮かべていた。

「あ、どうしたの?かなさん」

「・・・・・登が羨ましい・・・」

「え?」

「だって・・・・寄り添ってくれる友だちがいるから・・・・」

といって顔を手で覆う。

「はあ、ちょい待ち!なんであんたにいない程で言うのさ!」

洋子がかなに駆け寄る。

「え、だって、こんな性悪女、嫌でしょ?みんな・・・」

「そーねー、たしかに、人としてはよくないかもねー」

とあんが言う。

「でもさー・・・・女としては、いい「女」なんじゃなーい」

というと、佐藤と鈴木の女子たちは力強く首肯した。え、女の子って、そういうもんなの・・・・・。

「まあ、わからなくもないわね・・・ある意味いい女よね。男を手のひらにおく。いい女はそうでなきゃね。」と九十九先輩。

なぜ、それがいい女なのか、わからないが・・・。と、男連中は、全員、目が遠くなっている。

はじめと亮にいたっては、自分の彼女を、知らない生き物のように見ている。

「えー、皆さんのわだかまりがなければ、登さんの登校に障害はないですね。」

と御厨先生がまとめたその時。

「ちょっと、なに終わろうとしてんですか?先生。」

だまって聞いていた生徒会長が声をあげた。

「なに、きれいにまとめようとしてんですか!」

「あー、どーしたー・・・五十鈴くん?」

「ドーしたーもないでしょう!なに、わたし、かなの下僕となった登に、担がれて、会長にさせられたの?しかも、私にとっても何にも関係ない、ホントにわたし、巻き込まれただけじゃない。佐藤と鈴木に!あんたたちの監督不行届きじゃない。仲間の管理くらい、ちゃんとしてよ!わ、私たち、いい面の皮よ・・・・・」

とうな垂れた。

「・・・そうね・・・私たちからすれば、ホント、しょうもないことかもしれない。でも、登とかなさんにとっては、学校での居場所って・・・きっと、なににも・・・かえがたいことなのかものね」

柳川さんは僕の顔見て、クスリと笑った。「私の言ったとおりでしょ!」と言いたげだった。


主人公が復活させねば・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ