87 その結末をだれも望んではいない⑭
こじらせた。
このエピソード。
どうしようもねー・・・。
とりあえず、同志は増やせた。
が・・・今後のことはNo Plan。
そこが彼女たち3人の気にさわったらしい・・・・。
あの3人からの冷たい視線・・・。
登、きみがあの3人から決められないのが、わかった気がするよ・・・・。
それでも、今後のことを相談できたのは収穫だ・・・・。
グループラインを確認する。
今日もアジト(八幡丸)に集合だ・・・。
「お待たせ。」
「うん、ほんとに待ったー」
「んだ」
「最後に登場とは、さすがね」
そう言うと3人は冷たい目を僕にちらっと向ける。
そして・・・。
かなは、一口、お茶をすする。
るみは、函館銘菓「五稜郭最中」をほおばっている。
りおは・・・・スマホを眺めている。
「あ、それじゃ話を始めようか・・・」
おずおずと切り出した。
『はあ~・・・・』
ため息をはく3人。
「あの・・・ですね・・・。登をどうやって迎えに行くだけど・・・」
『・・・・・・・』
みな黙っている。
「・・やっぱさー・・・・」
スマホを見ながらりおが話し始めた。
「・・・敵対行為とスパイ行為、カミングアウトしちゃったら?」
「いや、それは・・・・・今度は、かなも、登も居場所がなくなるんじゃ・・・」
「ふんらな。(んだなぁ~)」
口いっぱいに最中を頬張る、るみ。
「いいにくいけど・・・・・一応、登が残してくれたことは・・・守りたいの・・・・」
『チッ』
るみとりおが面白くなさそうに、そろって舌打ち。
「ま、まあ、登がせっかく、守ろうとしたことは、僕も尊重したいかなぁ・・・・」
ギロ
そういう擬音が聞こえるように、りおとるみに睨まれた・・・・。
「じゃぁさ、たかっちはどうしたらいいと思うのさ?」
「んだ、んだ。なんかいい案、出してけれ。」
「えっと・・それは・・・・」
思いついてたら、もう実行している・・・。
「貴さん。」
かなが、あらたまった顔をする。
「・・・その・・・もう少し、人を増やせないかしら・・・・」
「え、でも、この話・・・・あまり広めるのは・・・その、万一、生徒会長の耳とかに入ったら・・・」
が、その時、ちらっと柳川さんと来島さんの顔が浮かんだが・・・。
「はぁ~。貴は、顔だけの男だべ・・・」
うっ・・・るみの言葉が胸に刺さる。
確かに・・・。僕には登のような実行力はない・・・。
りお「でもさー、いいかげん、なんかしないとー、登はますますきにくくなるし・・・」
るみ「「こそこそ集まるってるのも、ばれっかもー」
かな「そうね・・・どうしましょうか・・・」
るみと話してから、3日がたったが、進展は何もない。4人で集まって、だらだら過ごしているだけだ・・・。
言い出しっぺの僕にも、どうしたら登を助けられるか、皆目思いつかない。
ブー
考え込んでいると、るみ、かな、僕、のスマホが一斉に震えた。
慌ててスマホを確認すると。
「るみ、明日、Sugar Babes、全員集合だって・・・」
「ああ、そーみてーだなー」
「あ、こっちもよ・・・」
3人で、顔を見合わす。
「なんか、めんどくさいことになりそーねー」
りおが僕たちの予感を代弁してくれた。
翌日。
教室に入るや否や、るみを従えた、わがリーダーが話してきた。
「ねえ、貴、昨日はどこいってたのよ!」
あれ、なんでおかんむりなんだ?ちらっとるみを見たが、首をかしげて答えてくれた。
「なんか活動あったっけ?」
「ないわよ!でもね・・・・御厨先生が部室に来たの。」
「まあ、顧問だから、自然だろ?」
「九十九先輩もきたのよ!部活引退してるのに。」
「あれだな!」
気が付くと裕一も来ていた。
「やっぱり、あれよね・・・」
あれで通じる仲なのか・・・・・。
「あ、ちょうど、みんな、そろってたか。よかった。」
亮は教室に入るなりそう言った。
「亮、おはよ~。なんかあったんの~?」
わがリーダーは俺たちと亮では・・・最近・・・・態度が違う。
「ああ、生徒会長がさ・・・」
「ああ、ロリポップ総統が?」
五十鈴まどかは生徒会長就任後、総統へと改変された。誰が言い出したかは知らないが・・・。
「総統閣下が、登はどうしたのか、って。」
『・・・・・・』
「なんで、学校に来てないの?ってさ・・・俺とはじめに聞くんだよ・・・」
「・・・・それで、亮は、なんて答えたんだい?」
たまらず僕は尋ねた。
「いや、俺とはじめは、体調不良だろう・・・・って・・・答えておいたんだけど・・・」
『・・・・・』
沈黙する「佐藤」。
「ただ・・・・あまり信用してない感じで・・・「あんまり長引くなら、生徒会として何か考えないと・・・」って・・・・」
ドキリ。僕はるみと目を合わせた。
(1番関わってほしくない人にかぎって・・・・・・)
彼女の目はそう語っている。もちろん僕もそう思う。これは柳川さんをほうがいいのか・・・。
ちらっと柳川さんを見ると・・・ニコッと微笑んでいる。あれ、いやに余裕あるな・・・。
ガラガラ。
と、教室の戸が開いた。御厨先生の登場だった。
早く主人公助けねば。
で、どうやって?
こじらせてしまいました・・・。




