77 その結末をだれも望んではいない④
短い。
でも、とても重要な章です。
「じゃあ、お開きにしよ!Babesと、りおは、わたしにお金ちょーだい。」
「そうね。じゃあ、Bellsはわたしに。」
リーダーらしく幹事を引き受けていたらしい。
俺も財布を出そうとポケットに手を突っ込んだ。その時だった・・・。
「なんか楽しかったよね。今日。」
るみがかなにそう言ったのだ。
「そうね、こんなに楽しいの久々だったわ、
佐藤くんもそう思うでしょ?」
「ああ、そうだな」
この名字は不特定多数の中では、抜群の匿名性を持つ。
市役所、病院、銀行、郵便、学校、はては飲食店のウエィティングリスト。
この国のほとんどの場で、この名字は、固有名詞でありながら、固有ではない。個人を特定しにくい名字。
だが、もし、その姓だけの集団の中にあって、この姓で呼ばれ、ただ1人だけが答えたとしよう。
それは呼んだ者と答えた者の間に、特定されるべき事情が存在することとなる。
答えてはいけなかったのだ・・・・。
佳境です。




