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58 ああ、そんな行事もあったね・・・・

ようやく夏休みも終わり。

学校が、日常がもどってきます。

なんかドロドロした、昼ドラみたいな話から、

一変です。

 夏休みが終わり、世間で言うところの2学期が始まる。お盆が過ぎたとはいえ、8月はまだ暑い。本州の学校は8月いっぱい夏休みだそうだが、北海道は8月3週目ぐらいに始まる。当然、まだまだ、暑い。近頃はお盆が明けても30℃を超える。北海道なのに・・・・。東京より暑くなるなよ・・・・。


「じゃ、HRを始めますね。暑いので、水分補給は適宜してください。」

御厨先生が開口一番、そう告げた。

「さて、今日から学校ですが始まりましたが・・・皆さんに・・・・いやうちのクラスでは、一部の人でしょうか・・・重大なお知らせがあります。」

みな、暑さのせいか無反応だ。スポットクーラー2台の音が教室に静かに響き渡る。

「・・・・生徒会長選挙の立候補受付がきょうからだそうです・・・」

ピーンと張りつめた空気が教室に張り詰める。

そう、今年の生徒会長選は事実上、佐藤亮と鈴木はじめの一騎打ちと見られているからだ。

みな、横目でチラチラと両者を見ている。

と、おもむろに立ち上がる女子生徒。

「こんどは、本気の勝負よ!けい!!」

と指さす。

するともう1人の女子生徒も立ち上がり、

「は?臨むところよ・・・負けない!いやぜっっったいに、負けられない!!」

といって片手で髪を跳ね上げた。

「・・・あなたたちが立候補するわけじゃないでしょう・・・」

右手のひらを額にあてた御厨先生は頭を抱えながら呟くように言った。

「お言葉ですが、御厨先生、本校のリーダーを決める戦いです!絶対にわたしたちが勝ち取ります!!」

と洋子はけいを睨みつけた。

「はあ・・・残念ね、本校の全校生徒の代表はだれがふさわしいか・・・それは明白ではない?ねえ、す、ず、き、さん?」

けいは余裕たっぷりに受けて立っていた。

休み明けから、元気いっぱいだな・・・・。ん、まて、いま洋子、なんて言った?「わたしたち」って言わなかったか?そして、けいは「す、ず、き、さん」って言い返した・・・。ってことは・・・これはひょっとして・・・・。




「全員きたわね!」

初日は午前授業だったが、当然のようにすぐさま招集がかけられた。

「あ、けい、そんな力を入れなくても・・・まだ受付期間だし・・」

亮はすまなそうにして言った。

「何言ってるのおおおおおおお!!!!」

キーンと耳なりするほどの声が狭い部室に響く。

「あんたの選挙なのよ!もっと、気迫を見せてよおおおお!!」

目をむき出して、亮を叱るけい。

亮は、一生尻に敷かれるんだろうな~。

と、のんきに頬杖ついてながめていると、

「登!」

「え、はい?」

と突然のご指名にビクッとなった。

「今度は、ぜーったい、鈴木とかかわっちゃだめよ!」

と指をさされた。失礼だよ・・・それ。

「え、なんで俺?」

「かなに、ハニートラップかけられるな!ってこと!!」

無言でうなずく佐藤たち。いや、俺たち、もう、そういう段階ではないのですが・・・。

「あ、いや・・・わかったけど・・・でも立候補するのは亮だろ、責任者はけいだし、おれは関係な」

裕一に口をふさがれた。るみは顔をしかめ、貴はうつむいて頭を左右に振った。

あ、俺、やらかしたんだ。

おそるおそるけいの方を見ると・・・・・。

鬼じゃぁ~。鬼がいる~!!あ、身を乗り出してきた・・・・とって食われるぅ!!!

「の、ぼ、る~、友だちが、同じ部活の友だちが、同じ「佐藤」が、立候補するのに・・・知らんぷりなの!・・・・。Sugar Babes はなんのための集まり!!」

(「ああ、互助会みたいな?」)おれは、はるか昔、自分で言った言葉を反芻していた)

「はい・・・互いに助け合う会です。」

「よろしい。」

そういうと、スーッと席に腰を落ちつかせた。

「というわけで、ここは今日から、佐藤亮選挙対策本部です。」

『(ごくり)』

みな生唾を飲み込む。

「いい、みんな、必ず勝つのよ!亮を生徒会長にするのよ!!」


~同じころ文芸部~

「いい、みんな、必ず勝つのよ!はじめを生徒会長にするのよ!!」

同じ台詞を、そうとは知らずに洋子は文芸部で叫んでいた。

「今日からここは、鈴木はじめ選挙対策本部よ、いい?、はじめが生徒会長になれば・・・」

『うん、』

「わたしたちは・・・・」

『うん、うん』

「・・・・・えっと、な、なんか、いいことあるのかしら?はじめ~?」

『ふぅ~。』

洋子を除く鈴木たちは一斉にため息をつく。

「え、っとじゃあ、僕から説明するよ。生徒会を掌握すれば、文芸部への配分予算に配慮することができるね。」

『!』

「それって、あーしたちが贅沢できるってこと?」

「でしょでしょ~!」

陽キャは息ぴったりだ。

「まって、ということは・・・逆もまたできるってことよね?」

「さすが、かなだ。そういうこと。」

「・・・ちょっと、なに?どういうこと?」

「はぁ~。洋子、もし負けたらって、考えないのかい?」


~再びICT研究部~

「あ、まじか!」

「裕一、声でかいって・・・」

「んだな、予算どころか、この部室だって・・・」

ちょっとトーンを抑えたるみの声が部室に響く。

「まあ、場合によっては、」

ちょっと、けだるそうに貴は続けた。

「廃部ってことも可能だよね。」

『!!』

「いや、可能ってだけで・・・そこまで深刻に受け止めるなよ・・・」

あわてて貴は取り繕った。

でも、部室をなくされるだけでも、俺たちには痛手だ。というか、もう空中分解だろう。ここで集まれたから今日まで活動できた。校内での動きもスムーズにできた。

「まあ、廃部はともかく、ちまちまいやがらせはされるかもな・・・」

ぽつりと亮がいうと、

『あ~~・・・・』

「ま、確かに、俺たち、ICT研究部としての実績はゼロだもんな・・・」

と俺が言うと

『たしかに~』

「いくらでも、いちゃもんつけれるわね~・・・・」

けいは目線を伏せたまま、うなるように言う。

「・・・・・とにかく・・・・・」



~また、文芸部~

「たたけば、ほこりしか出ない部活だもんなぁ~」

洋子は頭を抱えていた。

「会計監査とか、活動報告とかをちまちま要求して、ネタを嗅ぎまわる、ってのがよくある手かな」

はじめは冷静に告げた。

「部室、取り上げられたら・・・どうしよう!!」

洋子はかなり不安に駆られている。

「まあ、生徒会の一存で決まるわけじゃないし、先生方の考えも加味されるでしょう?一足飛びに廃部って話にならないでしょう。」

かなは落ち着かせるように冷静に告げる。

顔を突っ伏した洋子は静かに低い声を出す。

「・・・・・とにかく・・・・」


~文芸部・ICT研究部~

かな・洋子「勝てばいいのよ!!」


生徒会長選挙編です。

互いの部の存亡をかけて、選挙戦を繰り広げる!!

・・・・予定です。あくまで予定です・・・・・・。

かなと登の準不倫?いや裏切り?のような関係はどうしようかな・・・・・。

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