55知らないうちにできてるやつはできている。
夏休みもあと少し・・・。
今度は彼女が札幌に。
気まずいような、そうでないような・・・・。
「よんでよ!せっかくだし!!」
うちのリビングにはつばさが来ている。予想通り、朝の8時にやってきた。
「いや、でも、みんな、予定あるっしょ・・・」
「全員でなくてもいー。来れる人だけでいいから。」
と、つばさはまつりの出した麦茶を一口飲む。恐ろしく絵になる。こうして黙って座ていると確かにめんこい。いや、きれいだ。
「いい?おめとあうだけでないんだ。みんなと遊びたいのもあるんだ。」
つばさは麦茶のコップをじっと見つめる。
「わたしさ、あんなにたくさんの友だちと過ごしたことなかったから。おめからさそってくれねっか?」
「・・・・・」
まつりは、キッチンからつばさを気まずそうにながめている。
「・・・したら、一応、声ばかけてみっか・・・」
そう言うと、つばさは一瞬でとびきりの笑顔をみせた。
ちょっとドキッとした。
【SugarとBellsのみなさん、今日集まれませんか?ぜひ、皆さんと遊びたい方がいます。】
グループラインに書き込んだ。つばさは期待した瞳を俺に向けてくる。
ピロン、ピロン、ピロン
通知音が次々になる。
けい:え、だれ?遊びたがってる人?
るみ:いいけど・・・・
洋子:えーと、暇だからいいけど・・・。はじめもいいって。
(あ、一緒にいるんだ)
裕一:OK!
亮:それさ、大丈夫なやつだよね。壺とかすすめられないよね?
真一:いいよーん、あんもいいってよー
かな:いいですよー!
貴:僕もOK!
ありがとう!札駅でいいかな?例の白いモニュメントのとこ。誰が来るかはあってのお楽しみで。壺はすすめれれないと思うよ。
「つばさ、みんなこれそうだよ。」
「やったー!」
スマホの画面を眺める。あ、いつの間にかカップルができてんだ・・・。
あ、人のこと言えねーか。けいと亮は、まだ、そこまでの仲じゃないのか・・・。
したら、11時30でどうだろう?
全員からOKのスタンプが届く。
「つばさ、みんな来てくれるみたいだぞ。」
「やったあー」
子どものようにつばさは喜んだ。ほんとこういう時はかわいらしさがあふれている。つばさとの未来も、可能性の一つとしてあり得るな・・・、と、やばい。俺はもうかなと付き合ってるんだった。これじゃ、先生の言う通り、クズの女ったらしだ。しっかりけじめを持って臨まねば。
「まつりはどうする?」
気持ちを切り替えるように俺は聞いた。
「・・・・行くわけねーべ。課題せねば・・・。」
ま、そうだべな。行くわけねっか。
「面倒ごとはたくさんだ・・・」
何かまつりはいったようだが、聞こえなかった。あ、ってことは、俺はつばさと2人きりで札駅さいくんだな・・・・。かなも、くるんだよな・・・・。うん。けじめ。そう、けじめだ!!すべて受け入れるとはいってくれたが、けじめ。そこはしっかり守らねば・・・・。
登くんクズっぷりにちょっと後悔の念が・・・
でも、それもいいでしょう?
天罰がくだらなければ。




