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㉟リーダーけい

疎外感ってすごく難しい感情です。

だって、嫉妬の裏返しともいえますから。

「ああ、羨ましいな・・」って、気持ちが

どこかにあるんでしょう・・・。

 その日はどうしても足が向かなかった。るみから通知が何度も来た。でも読む気もしない。ベッドから起き上がる気にもならなかった。わたしたちの互助会グループ「Sugar Babes」はあってないようなものだ。せっかく作った「佐藤」の集まりも、今や「伊藤」のものだ。みんな彼女たち中心に回っている。

 わかってる。私が悪い。私は自分が仕切っていないと気が済まない。だから洋子が許せない。小さいころからそうだった。私がクラスのリーダーになってないと不安で仕方がないのだ。みんなを導くのが私。それこそが佐藤けい。

 通知がなる。私は無視して、りおとゆみに連絡した。「時間ある?久しぶりに遊ばない?」すぐに既読になり「OK!」の返事。のろのろとベッドから立ち上がると、出かける準備をした。


 札駅のオブジェで落ち合ったわたしたちは、とりあえずカフェに入る。

「久しぶりじゃん、けい」きれいな金髪のゆみ。今日も露出多めの服。ま、夏だしね。

「そうだね。」

「あ、でも、りおとは会ってたのか。」

「あ、う、うん。りお学校祭に来てくれたから・・・・」

胸がチクっとする。なんだか遠い出来事のようだからだ。

「そう、行ってきたんだ~」りおはにっこり笑う。髪こそ前と同じく赤っぽいが、服装は少し変った。前はゆみと同じくらい露出多めでいかにもギャルぽかったが、今はちょっと派手めなTシャツに黒いホットパンツ。というか短いパンツ。バスケ選手みたいな。登を意識し始めてあまり露出の多い服を着なくなったようだ。登は清楚系が好きだから。かなもるみも間違いなくそういう系。あまりギャルだと登は引くからね。女子って何だかんだ、友情より恋愛なんだなぁ。

「で、どしたの?けい」

ゆみはオレンジジュースを一口飲むと、切り出してきた。

「え、なにが?」

はぁーとこんどはりおがため息をついて

「突然うちらを呼んだのなんかあるっしょ?」

と続いた。

「え、いや、久しぶりに3人であそびたくてさぁ~」

『ふ、ククク』

2人が笑い出す。

「うそ!」

ゆみはこちらを見据えてきた。

同じくオレンジジュースを一口飲むとりおが

「あんたからの呼びだしは、必ず相談事でしょ。」

っドキッとした。

「まえ、24に呼ばれた時も、そうだったじゃない。」

「そう、そう。「男子と二人で過ごすのは自信ないから、助けて!」って」

「ま、おかげ登と知り合えたからよかったけど」

「・・・・・」

さすが付き合い長い2人だね。お見通しだね。私は観念してことのいきさつを話した。


「また、洋子ちゃんとやったのあんた?!」

「学祭一緒にいたから、心配はしてたんだよね」

「ガキじゃないんだからさ~」

「はじめもいたんでしょ?何とか・・・は、むりか。はじめくんは、洋子に頭あがんないからな~」

「わたしもちょっと、子どもっぽかったとは思うんだけど・・・」

「新リーダーとして伊藤さんてのが仕切ってんだ。」

「うん。」

「へ~どんな子」

「双子の美人さんで、その・・・・礼儀正しくてまじめで、その、話し上手」

「あんたも洋子も苦手なタイプだ。委員長っぽいんでしょ」

私は黙ってうなづく。私も洋子も仕切り魔だ。自分が中心となって進んでないと気が済まないタイプ。でもそれは勢いと元気さだけだ。実務は亮やはじめみたいな人がいてこそ物事が進む。だから理路整然、沈着冷静、常に落ちついて取り組める人には太刀打ちできない。だから苦手だし羨ましい。むしろぬりかべ女王のように感情がはっきり出てくれる女子は苦にならない。扱いやすいから。

「で、どうすんの?このままバックレるの?」

「ま、それもいいけどね。あんたがいいならさ」

「・・・・わかんない・・・

ズズズズズー残り少ないジュースをストローで飲み終わると、りおがからのカップを見ながら

「けいさー、何のために佐藤を集めたの?」

「え、それは・・・その、るみさんのために・・・」

「きっかけわね。でもそれだけじゃないでしょ?」

「うん。わたしたちはずっ友だとおもうの。だから、あんたの愚痴もきけるし、あんたのわがままにも付き合えるよ。お互い様だし。なんっつてもたのしいーかんねー。3人でいると」

「るみもさ、登も、他の佐藤のみんなも、あんたにとってどうなのかな?」

「そう。あんたはどうしたいのって話だよ?単純にね。」

「わたしは、なくなってくれたら、るみのサポーターが消えてくれて助かるけどさ」

「けいは?あんたが作った佐藤の会だよ。」

「・・・・・・・わかんなぃ・・・・」

通知音がなる。わたしのじゃない。りおの携帯だ。

「あ。ごめん。ちょっと電話してくる。」

「え、なに男?」

「え、ちち、違う違う」

りおは立ち上がると店の外に出て行った。

「りおさ、変ったよね。」

「うん」

「24であった登ってやつ、あんなに気に入ると思ってなかった。だって、全然タイプじゃなさそうだもん。どこがいいのかな?」

「・・・登ね・・・・。正反対だからじゃない。大人しくてまじめ。教室の隅にいて、誰にも気付かれない、そんな人だからじゃない。」

「え、ただの陰キャじゃん」

「うん。そう思ってた。でも違うんだよ。人ってね、ちゃんと付き合うと、わかるんだよ。一緒に仕事をして、たくさん話すと。」

ゆみはキョトンとした顔をして、そして

「ふふふふふ。」と笑い出した。

「え、どうしたの?」

「うん。いや、けいさーもう答え出てるんだよ。それ。」

鼓動が早くなる。

「ごめん。ごめん」

りおがもどってくる。

「どう、けい。考えまとまった?」

「ああ、答えは最初から出てんだよ。けいは」

「ふーん。じゃあさ、けい、明日、私につきあってよ!」

「え、ど、どこに」

「いーとこ」

満面の笑みをりおは浮かべてた。

今回がんばって、がんばって「けい」さんの視点で書きました。

すごい書きにくかった・・・。

なんか、おかしいかもしれません。

でも許してね。

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