プロローグ
いや、何となく暇つぶしに書き始めてしまいました。
こんなクラスがあったら面白いかな~、と思ってます。
「次の授業なんだっけ?」
「大下の古文だよ・・」
「げ、また眠気と格闘だ。]
「まったく・・・」
ありふれた学校の日常。
クラスの喧噪もいつも通りだ。俺は始まってもいないのに、もう眠気と格闘をはじめた。
あくびを一つして、窓の外を眺めた。昼下がりの午後。昼寝にはうってつけの、いい天気だ。
「ほ~ら、席について~。始めるよ~。」
白髪が目立つベテラン教師、大下先生のお出ましに、皆威儀を正して席に着く。
「出席を~、取りま~す。」
この抑揚のなく間延びしたしゃべり方がもう眠気を誘う。
「阿部・・・伊藤・・・伊藤・・・・・・・・」
さあ眠る前に集中、集中、よく聞くんだ。自分の番を。
「佐藤・・・佐藤・・・・佐藤(俺だ)」
「はい」
「佐藤・・・・・・・・・・・・あれ欠席か?」
「すいません何番目の『佐藤』ですか?」
「・・・・えーと・・・・・・・」
「先生、4番目です。」俺はぼそっといった。
「おおそうかぁ~、亮、ちゃんと聞いてな~。では佐藤」
「はい」と亮は目線を窓に向けながら返事をし、
「はぁ~」とため息をついた。
そして、「佐藤」は、あと2人、祐一、るみと続いていくのだ。
こんなことがあるたびに思うのだ、もっと違う苗字に生まれたかったと・・・
これが俺、佐藤登の日常なのだ。
なぜこんなことになったのか・・・。すべては高2の4月、クラス替えのせいだ・・・・
続きはすぐにアップしますね。