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ヒメユリ専科  作者: れきそたん
5/5

女教師姉妹 5

クラス委員長 柳沢穂乃果2


恋人の留守中にクラス委員長に犯された心の傷が癒えぬまま美緒は、ズブズブと沼に埋まっていく様に穂乃果と関係を続けさせられていた。


「……ダメだってば………瑞穂さん近くにいる」

「お姉ちゃんならお風呂に入って暫く出てこないから大丈夫だって」


穂乃果は美緒にキスをさせろと迫ってくる。

いくらお風呂に入ってるからといっていつ出てくるか分からない。穂乃果の大丈夫に根拠は無いのだ。


「美緒が静かにしてたらお風呂場まで聞こえないって」

「………でも」


穂乃果に一度身体を赦してしまったばかりに、美緒は強く断れないでいる。


「………キスをしましょ」


美緒は諦め瞳を閉じる。


「………ねえ美緒、私を見てキスして」


唯一の抵抗。

穂乃果にキスをされたので自分から行為に及んではいないと理屈をつけていたのだが、それすらもするされない状況にする。

美緒は穂乃果の狡さに参ってしまった。


「言い訳すらさせて貰えないのね………」

「残念でした」


美緒は穂乃果に抱きつき唇を重ねる。

それを待っていたように穂乃果は舌を滑り込ませた、別の生き物の様な舌の動きに美緒は負けじと追い出そうとする。

その行動は余計に相手を喜ばせる結果になると経験が不足している美緒には分からなかった。

穂乃果の指が美緒の喉からゆっくりと胸……そして、湿地帯に咲く赤い花弁に降りていく。

美緒は少しでも抵抗しようと両太腿を締め腰を後ろに退いた。


「やっ……何……考えてるの!」


穂乃果はサリサリとした手触りが湿っていく感触を楽しむように指を前後に動かす。サラサラとした液体がヌチャヌチャとした蜂蜜の様な感触に変わる時、美緒の声は嬉声に変わっていった。


時と場所と時間の関係なく穂乃果に求められたら受けないと瑞穂に関係をバラすと穂乃果に言われていたので受け入れるしかなかった。





女教師姉妹 1



美緒は穂乃果との関係を瑞穂に言えるはずもなく、瑞穂との約束も継続中だから二重で秘密を抱えることになった。


「今日の授業はここまで………あと、桜木さん後で職員室まで来てください」


瑞穂は教室から出ていく。

教室に残された美緒は自分に絡みつく視線を辿る。穂乃果だった。

しかし、美緒は職員室には行かなかった。

いや、行けなかったのだ。

瑞穂と関係を持ちながらも、穂乃果とも身体の関係を持ってしまったからだ。


(どうしたらいいの?こんな関係間違ってる………)


気持ちを落ち着かせるために、美緒はトイレにでも行っておこうと席を立った。

流石に穂乃果も学校のトイレまで一緒に来ないだろうと思っていた。

しかし、美緒は誰かに押されてトイレの中に入った……いや、入らされた。


「穂乃果……ここどこだか分かってるの?」

「学校のトイレだろうが、私達の愛を育む場所に変わりは無いわ」

「…………好きにすればいいでしょ」


穂乃果は美緒に口づけをしようとしたが、美緒の拳が小刻みに震えるのを見ると少しだけ距離を取った。


「今のアナタを抱いても面白くもないわ」


トンっと美緒を押すと、便座に座らせる。

美緒は自然と、穂乃果を見上げる姿勢をとる形になった。


「え?」

「『えっ?』じゃないわよ、9つの点はもう解けたのかしら?」


瑞穂の事、穂乃果の事、そして美緒(じぶん)の事ばかり考えていたので9つの点を考える余裕が無かった。

それを言い残すと穂乃果はトイレからさっさと出ていってしまった。




放課後、美緒のスマホが鳴った。不動産屋からだ。


「はい」

『………お待たせしました。引っ越し先のマンションが見つかりました。』


誰と話をしているかは分からなかったが、穂乃果はその様子を隠れて見ていた。

お待たせしました。

次回で女教師姉妹編を纏める予定です。

まだ季節春なんだよね。

現実は夏の終わりなのに………


女教師姉妹編終わったら夏の話入れたいですね。


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