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ヒメユリ専科  作者: れきそたん
4/5

女教師姉妹4

6.女教師 柳沢瑞穂6


国語資料室の一件以来、美緒と瑞穂は担任教師と生徒の関係ながら恋人同士となった。

ただ世間にも瑞穂の妹であるクラス委員長の穂乃果も内緒にしなければならない関係だ。

だからといってキスまで進んだ二人、国語資料室は二人の愛の巣といってもおかしくないくらい隙を見てはイチャイチャしていた。


「瑞穂さん家でも二人きりになれない以上、こんな時こそ恋人らしい事をしてください!」

「……恋人らしいことって……美緒さんはどんなことを想像してるのか教えてくれないかしら?」


女教師は片手で髪をツマミながら女生徒のピンクのリップを使ったふっくらとした唇を見ながら言う。

女生徒は少し照れたように答える。


「手を繋いだり………ハグをしたり……キス……キスだってするじゃないですか………恋人ならすると思い……ます」


女教師は女生徒の手を掴み引き寄せる。

女生徒の身体は前のめりになり、たたらを踏む様な感じで女教師に身を預けた。


「……手を繋いで」


女教師は空いた手を女生徒の腰に回し抱き抱える。


「………ハグをして」


女生徒は顎を上げ瞳を閉じた。

それを確認すると女教師はゆっくりと唇を重ねていった。

ん。………くっ………ふぅ。ちゅっ。

瑞穂は美緒の唇の隙間に舌を滑らせ女生徒の前歯を2、3回ノックする。美緒は舌の動きに合わせるように自分の舌を絡めて引き入れた。

んふ……うふん……。

互いの唾液を交換でもするかのように舌の動きが滑らかになっていく。


「……あは……み、瑞穂……さん」

「好きよ……美緒さん」


美緒の脚はガクガク震え、瑞穂に掴まっていないと床に倒れてしまいそうになる。

ちゅく…ちゅ……ふあ……ん。


「瑞穂さん………私………も、もう……ダメ」


美緒の身体は女教師の身体を滑るように落ちていき、ペタリと膝を突いた。




7.クラス委員長 柳沢穂乃果 1


最近の桜木美緒の様子が変だ。

授業が終わると頻繁にどこかへ出掛けている。

そしてお姉ちゃんも担当する国語の授業で桜木美緒だけ特別視している感じがする。気の所為かもしれない。


(今夜はお姉ちゃんは研修で帰ってこないから、桜木美緒に直接聞いてみよう)


穂乃果は今は無人になっている桜木美緒の席を見ながらそう考えた。



穂乃果は家に帰ると下駄箱の中に美緒の靴が有ることを確認すると階段を上がり自室へ向かった。

クローゼットから白のショートパンツとチューブトップのキャミソールを選ぶと直ぐに着替えた。

姿見で自分の姿を映して赤面をする。


(少し派手じゃないかしら、ううん…これくらいやらなきゃ。今日はチャンスなんだから)


穂乃果は恥じらいを気合いで吹き飛ばした。

しかし、何故か美緒は夕飯時になっても部屋から一向に出てこなかった。

折角ここまでしたのだからと、美緒の部屋のドアをノックする。

中から返事が聞こえ、穂乃果はドアを開けて部屋に入る。


「穂乃果さんどうしたの?」

「………今日、お姉ちゃん居ないし………夕ご飯どうしようか…………一緒に食べる?」


美緒は小首を傾げると、頷いた。


「そうね……お腹も空いたしキッチンへ行くわ。まだ作ってないなら、なにか作りましょうか?」

「それなら一緒に作りましょう………何がいいかしら」


それから、お姉ちゃんの居ない2人だけの夕食を食べた。


「ねえ美緒さん。この後少し時間あるかしら?相談したいことがあって」

「良いわよ。30分後に私の部屋でもいいかしら」


(これは願ってもないチャンス!瑞穂(お姉ちゃん)との関係を聞くまたとない機会)


「私も用意するもの後あるから助かる。じゃあ30分後に!」

「ええ、30分後に」


穂乃果は自室に戻ると、アロマキャンドルを用意して美緒の部屋の前に立った。

ノックをすると軽やかな声で返事が返ってきたので部屋へ入った。


「………それで相談ってなにかしら?」

「その前にアロマキャンドル焚いても良いかしら?気持ちを落ち着かせて話がしたいから」

「構わないわ」


穂乃果はアロマキャンドルに火を灯すとテーブルの中央に置いた。

どことなくスパイスの効いた甘い香りが鼻腔をくすぐる。


「いい香りね」

「ありがとう。美緒(あなた)に気に入ってもらえて、通販で取り寄せて良かった。」


美緒はテーブルを挟んで対面で座った。

中央にあるアロマキャンドルの香りのおかげで美緒の警戒も解けてると穂乃果は思っている。


「美緒さん単刀直入で聞くけど、お姉ちゃんとはどんな関係?」

「どんな関係もなにも、担任教師とその生徒の関係………そして」

「………そして?」

「そして、同居人の関係よ?穂乃果さんだってその事は知ってるでしょ?」

「………私が聞きたいのはそんな子供騙しな話じゃなくて、美緒(あなた)はお姉ちゃんと恋人関係にあるのでは?って思ってるの………違って?」

「瑞穂さんと私が?……ど、同性同士なのよ……そんなことある訳無いじゃ無い」


美緒の身体が左右に小刻みに揺れてるのを確認すると

穂乃果は美緒の隣へ移動する。


「同性だから恋人に成れないって誰が決めたのかしら?」

「………だ、だって変よ……間違ってるわ」


美緒の顔が赤くなり、内股を擦るように震える。


「美緒さんも、他の方と同じような偏見をお持ちなのね?それは差別になるんじゃないのかしら」

「差別なんてしてません」

「姉ヶ崎くんの家庭事情はご存知?」

「姉ヶ崎くんって全校生徒の弟って有名な人だよね。それがどうしたの?」

「これは、隣家おさなさんから聞いた話なのだけど、姉ヶ崎くんの家ってお姉さんが6人いるみたいなんだけど歳の離れた姉ヶ崎くんに家族以上の特別な感情を持ってるって話らしいのよ」

「姉ヶ崎くんは、近親相姦してるって事?」

「そこまでは知らないわ。でもね、それが悪いことじゃ無いって私は思うの。隣家さんはそれが嫌で姉ヶ崎くんに告白したらしいんだけどね。」


姉ヶ崎くんとお姉さん達との関係なんて、穂乃果にはどうでもよかった。隣家さんがどう思って行動したかなんて更にどうでもよかった。


「………何が言いたいのかわからないわ」

「ん………私ね、中学の頃男女問わずに告白されてたの。でもね、家に呼ぶといつも関係が終わるの」


穂乃果の話を美緒は黙って聞いている。


「みんな、みんなお姉ちゃんを見るとスグに態度が変わった。『瑞穂さんに恋人はいるの?』って聞いてくるようになった。私、そんなお姉ちゃんが嫌いって思う時があった。私が居るのにお姉ちゃんに告白してきた人も沢山いた。………でも、お姉ちゃんは付き合うなんて事はしなかった」


穂乃果は美緒に抱きついた。


「でもね、美緒(あなた)は私の事を瑞穂(おねえちゃん)の妹としか思っていない……そう考えるだけで辛いのよ」

「なら、自分らしくしたら良いじゃないですか!」

「………わかったわ。お言葉に甘えて素直な気持ちを出していくね」


そう言うと、穂乃果は美緒を押し倒し美緒の腰の辺りに馬乗りになった。


「………文句は後で聞くから今は好きにさせて貰うわよ」


穂乃果は美緒の唇に自分の唇を重ねた。

美緒は、普通に嫌われていると思っていた穂乃果の突然の行動に心の中で慌てふためいていた。


「……ぷはっ。キスしたことを悪いとは思ってないわ」

「な………な、なんで?」

美緒(あなた)だって素直になるべきだと思うの……ほらここだって……」


モジモジしている美緒の脚の間に穂乃果は手を滑り込ませる。

スカートの中はスコールの後の湿地帯の如く湿っていて温かな湿り気は穂乃果の指を濡らした。

穂乃果の指の動きに合わせて、美緒は声を漏らす。


「くぅ……ふっ………ん。……い、イヤ……」

「本当に嫌なのかしら?」


美緒にとって意地悪な質問を穂乃果は投げかけた。

それが嘘だと分かるくらい泉から懇々と湧き出る湿り気はやがてヌメリを増してくる。

穂乃果はそれを掬うと美緒の目の前で人差し指と中指を拡げてヌメリの架け橋を美緒に見せた。


「よく見なさい。こんなにも気持ちいいって美緒(あなた)の身体は素直に言ってるわ、もっと身体に素直になるべきじゃないかしら?」

「……うそよ!そんなのあるはずない!」

「この部屋に入った時に焚いたアロマキャンドルの匂いは美緒(あなた)を素直にする効果があるのよ」

「………私に何をしたの?」

「ご存知かしら?媚薬って……本当に効くなんて思って無かったけど美緒(あなた)の姿を見たら信じられそう」

「………ん。卑怯者!」

「お姉ちゃんの事が好きなんでしょ?なら、こんな事をされても耐えられるはずよね?」


穂乃果は再び湿地帯に指を滑らせ指でかき混ぜる。

ヌメヌメとした液体が何度も擦られる度に白く泡立っていく。

美緒の両脚がピーンと伸びビクビクと震える度に、漏れる声が甘くなっていく。


「アッ……あっああん。……助けて……瑞穂さん」

「悪いけど今夜はお姉ちゃんは帰ってこないから、大声で叫んでも誰も助けなんか来ないよ」


あまりの快感に美緒の舌がピンと伸びる、穂乃果はソレに絡めるように自分の舌を絡ませてディープキスで応じる。


「んくっ。………穂乃果さん、もう許して。気持ちよくしないで………お願い」

穂乃果(わたし)が好きって言ってくれたら考えてあげる」


美緒にとっては正に悪魔の契約にも等しい行為。

大好きな瑞穂を裏切る行為でもある。

それでも、快楽で狂わされるのは辛かった。


「………穂乃果………さん。す、好き……です」

「お姉ちゃんよりも?」

「えぇ…えぇ……瑞穂さんよりも………穂乃果さんの……事が、好き……です。だから……もう許して」

「嬉しい。お姉ちゃんじゃ無くて穂乃果(わたし)を選んでくれるのね」


美緒は、大好きな瑞穂を裏切った事を涙した。

幾ら快楽から逃れるためとはいえ嘘を口にしてしまっまたのだ、それがまた快楽となって身体をドロドロとした血が駆け回っていくのが感じられた。


「ねぇ美緒……媚薬を使ったってのは、私の嘘よ。でもアナタへの気持ちは本当よ。」

「えっどういうこと?」

「アロマキャンドルは百均で買った安物。身体の反応は美緒の本性って事。私たち身体の相性も良いのかもね」


そうだ………と、穂乃果は思い出したように美緒に問いかける。


「ねぇ『9つの点』ってパズル知ってる?」

「………9つの点?」

「ルールは簡単。正方形の形に点が9つ均等に配置されていて、直線4本だけで9つの点を全て一筆書きで通るってやつよ」

「それがどうしたの?」

「これの答えが私達姉妹と美緒(あなた)との答えに繋がるわ………考えてみなさい」


なんだか分からないけど、美緒は深く眠りについた。


待ってなかったと思いますが、何とか続き書けました。

ピンク色が多めに成りましたが、大丈夫でしょうか?心配です。

叱られなければ続きを書いていきます。

遅くなりますがよろしくお願いしますm(_ _)m

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