始まる
転生したら異世界だったけど地獄だった。
ジーさんの話によると、地獄は全部で6回層あって、上から地獄道、畜生道、龍道、修羅道、餓鬼道、閻魔道、だそうだ。
「してお主、これからどうするんじゃ」
「とりあえず山の方目指して進もうと思ったんだけど····。」
「あれ山じゃないぞい。」
え?
「どゆこと?」
「ここは修羅道の隅っこ···いうなれば果てじゃ。このまま歩いて行くと山に着く前に底のない崖があるわい。」
「じゃああの山は·····」
「詳しくは知らんが、下の閻魔道から流れて来る魔力じゃろうな。」
「魔力ッ····この世界には魔法が有るのか!?」
「?当たり前じゃろが。」
やったぁあマジかぁあ。魔法、有るのかぁあ。
「·····お主、まさか別の世界から来たのか?」
「ん?そうだけど、他にもいるのか?」
「聞いたことあるわい、なんせ王国の初代国王は別世界から来たそうじゃからの。」
「なんで分かるんだ?」
「チートじゃの俺TUEEEEだの、よく分からん言葉を使ったらしい。まああくまでも伝説じゃよ」
あ、それこっちの世界のヤツだわ。間違い無いわ。
「それで、どうすんじゃ。しばらくなら泊めてやっても良いぞ、お主の世界の事を話すならじゃがの。」
「良いのか!?」
「こんな所に住んでると暇でのう。」
修行の日々が始まる