僕は君が欲しい。
人生で初めて小説を書いてみました。
まだまだ長い文章を書くことに慣れていないので、
今回は500字程度の短編です。
読み終えるときっと今いる彼女だったり、家族だったりを大切にしたいと思えるものにしました。
ぜひお楽しみください。
「……私、この名前気に入ってるんだよね。」
桜の木の下で彼女がそう言って笑った。美しかった。
「美人の君がそんながむしゃらな笑顔をしたら、鬼に金棒だよ。」
「ちょっと何それ、馬鹿にしてる?」
ただ君が横にいて笑っていてくれるだけで僕は幸せだ、と心から思った。
そんな幸せな春の日から4年経った雪の降る日、僕の携帯に警察から電話が来た。
交通事故、だった。
高齢者が運転する軽自動車がスリップして、信号を待つ彼女に突撃したらしい。
信じられなかった。がむしゃらな笑顔をする彼女が、優しい声で励ましてくれる彼女がもういないなんて。
僕は急いでスマホを開き、電話をした。
「出てくれ!」「出てくれ!」と叫びながら。
涙を流しながら。何十回も。
でも、願いは届かなかった。
悔しかった。苦しかった。悲しかった。
そんな放心状態の僕は20分前の彼女からのLINEの存在に気づいた。
「クリスマスプレゼント何が欲しい?」
「もし、何でもいいなら、僕は君が欲しい。」
意味の無いことを分かっていながら僕は彼女からのLINEを返信していた。
読んで頂きありがとうございました!
僕の読みものを読んで彼女だったり、家族だったりを大切にしたいと少しでも思って頂けたら幸いです。
これから毎日1作ずつくらい書いていこうと思っているので、
またよろしくお願いします。