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日々雑感  作者: 晶輪寺零
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呼吸について

肥田式強健術--戦前、肥田春充先生が創始された心身改造の型です。

自分は一度だけ、肥田式三代目を継承された佐々木了雲先生の合宿に参加しまして、正式に指導を受けました。その際に、肥田式で度々強調される『気合』を学びました。強健術の型を練習している時、佐々木先生に「思い切り吸い込んだ息を、最後の一滴まで搾り出す、と言うような感じですか?」と聞いた所、それでやり易かったらそれでも良い、との事でしたので、基本的に自分はこういう風に心掛けてます。BAB出版から発行された佐々木先生の書いた著書によると、呼吸こそ鍛練の全てである、と書かれていました。それもどうかと思いますが、確かに呼吸が大事なのは紛れも無い事実です。前にも書きましたが心を静めようとした時、息を吐き切って可能な限り吸わずに止めておけば神経が機能を低下させ、鎮まってきます。それだけに、悪い想念に呼吸を合わせると逆の結果となります。呼吸を制御できねば心の方が引きずられて、とんでもない結果を招きます。矢張りBABから出た、河野智聖先生のDVDには、動作に呼吸を合わせるのではなく呼吸に動作を合わせる、と冒頭で解説してましたが、その表現に擬えれば、呼吸に意識を合わせるのではなく意識に呼吸を合わせる、という事ですか。物事の最初は、思い切り息が吸えません。息を大きく吸うと、今までに身に就けた部分に力が入り、新しい事を習得できません。息を殺す様に慎重に、綱渡りの如く神経を研ぎ澄ませる。硬くなってはダメです。綱から落ちてしまいます。しかし、慣れてきたら綱の上でもある程度動けます。呼吸も、慣れてくると落ち着いて吸えます。自分はこれを、気の呼吸から息の呼吸へ、と表現しています。師がよく引用する、プラーナーヤーマに関する例え、最初は絹糸、紐、ロープと段々太くなっていって、思い切り引き上げる事ができる、これと似てますね。かなり習得して、遠慮なく息を深く吸い込めるようになったら自然に息を溜めたような状態になる。硬くならずにゆったり吸って、自然に溜める。息を詰めるのは習得してない証拠です。願望達成瞑想の無能唱元禅師によれば、望むことを頭に描くとき、息を溜めるようにと公演テープで語ってました。息を吸い込んで溜める事をヨーガではクンバカと言うそうです。成瀬雅春先生によると、意識しなくても自然にクンバカ状態になることをケーヴァラクンバカと呼ぶそうですが、それに似ています。尺八なんかの呼吸法に、密息と言う言葉があるそうですが、これに似てるかも知れません。自分は尺八を習った事はないので良くは存じませんが。

自分が最近の歌手の歌に魅力が感じられないのは、余りに息が浅いからです。完全に息を吸い込んでいないのに無理矢理吐き出して、酸欠気味に細い叫び声で謡う、これでは迫力は伝わりません。また、声優は逆に、吸い込んだ息を出し惜しみしているように感じられます。前はどちらも、思い切り吸って、思い切り吐いていましたが、これでは普通の人間には届きません。どちらも一般のファンと隔絶した状態になってますね。

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