『月刊秘伝』発勁とはなにか?〈実践秘録〉
このエッセイのネタを考えておりましたところですね、本日帰宅途中にたまたま立ち寄った書店で見つけた『月刊秘伝』に、またしても師匠のコラムが掲載されておりました。
不思議なことに、内容が自分の考えてた事と似通っているのです。師匠は、テレパシーだとかそういう言葉を盛んに使っておりまして、どうもそういう作用が働いたみたいです。
ちなみに、今回撮影に協力している眼鏡をかけた先輩ですが、名前を公表するわけには参りませんが、アニオタなヒトで、ハ○ヒが好きで……いやいや、それはどうでもいいことです。
それでですねえ、何が自分の考えてた事と同じだったかと言うと、ブレーキを掛ける、と言う件です。
速い突きを出そうと思ったら、一瞬ブレーキを掛ける。
これも、道場で教わった事です。
高速で動いて一瞬ブレーキを掛ける、さすれば勢いで飛び出す、なんとなく、言いたいことのニュアンスはわかってもらえると、ここは勝手に納得して、素知らぬ顔で話を進めます。
昔『実験クイズ』なるテレビ番組がありまして、時速100kmで走るトラックの荷台に積んだピッチングマシンから、後ろ向きに120kmで球を撃ち出すとどうなるか、という実験をやっておりました。結果は、前に走るトラックの速さとピッチングマシンの撃った速度が打ち消しあい、止まった所から計るとと20kmになる、というある意味当たり前の結果が数字で正確に現れました。
斯様に、車など、土台そのものが動いていればその運動エネルギーも当然発射速度に影響する。
前に紹介した急鍛法ですが、あれは自分のオリジナルです。要するに、手近にあるお値ごろ価格の道具を使って何とかできないか、と試していた訳です。ダンベルのほか、鉄パイプなんかでも出来ますが、これを確立するために色々模索していたときの話です。
1kgのダンベルで突きの練習をやったところ、体が後ろに下がりました。勿論ダンベルも前に動きましたが、自分の体も僅かながら後退したんです。道場で、徹底的に速い突きの練習をやっていたところにいきなりそういう負荷の掛かる代物を用いたものですから、上体が反動に耐え切れず押されたわけです。こういうことを積み重ねて、先に紹介したような急鍛法が出来上がりました。
なにを言いたいかというと、要するにそれほどスピードが必要だということです。たった1kgで自分の体が押されるくらい、迅速なスピードです。