表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/145

これ以上晒したくない恥

土曜日。

星峰さんに出会ってから姉がしつこく彼女と話をさせろと迫ってきていた。

俺は俺で頑なに会わせないと言い張ったがこれ以上続くと精神的にも持ちそうになく、折れて星峰さんに承諾を得て、本日星峰さんが涼更家を訪れることになった。


俺は乗り気ではない。だらしない姉を彼女に会わせたくはないのだが、星峰さんも星峰さんで姉と話したいというので仕方なく、だ。

これ以上恥ずかしいものを彼女に見られたくないのだ。幻滅されないかと冷や冷やしている。

文化祭で会ったあの日限りだろうとたかをくくっていたのだけど、まさか......いや、恋人に会わせろと言い出すことは分かっていた。

だから姉に恋人である星峰さんの存在を黙っていた。せめて高校を卒業するまで黙っておこうと。


姉弟揃ってそわそわした様子を隠せずにリビングでテレビの前を行ったりきたりを繰り返していた。

「余計なこと、言ったりするなよ」

「余計なことなんて言わないよっ!」

といった会話を交わしているとインターフォンが鳴り、ビクッと姉弟揃って身体が反応した。

「美羽姉はリビングで待ってて」

「私も香ちゃんを玄関で出迎えたいから行くよっ!」

リビングで待機するように促すが、姉弟揃って星峰さんと対面した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ