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番外編─波佐見怜奈
俺には従姉の波佐見怜奈がいる。
俺が小学生の頃から知っている親戚だ。
長期休暇の夏休みや冬休みにはいると自宅に泊まりにくるほどの交流が波佐見家とはあり、その度に遊びに付き合ってくれたり、世話をしてくれる優しいお姉さんという存在なのが、彼女だった。
姉と波佐見は、その頃から変わらず上下関係が出来上がっていた。
姉は、波佐見に身体を痛め付けられ、その度泣かされていた。
その事があってなのか知らないが、身体を鍛え始めた姉なのだろう。
生意気な態度が矯正されず、大学生である今も他人に生意気な態度をとってしまう姉も姉なのだけど。
それは、笑ってやってほしい......
勉強も教えられ、遊びにも付き添って相手をしてくれる波佐見が姉よりも姉らしいと思っていた。
思っていたと言うか、思っている俺だ。
発する言葉はキツいものであったが、口調は柔らかいそれで、接しやすい年上の女子に見えていた。
俺と姉とでは態度が違っていた波佐見で、俺には甘く、姉には言葉も口調もキツく、何度も手を出していた。
短気というわけではないらしいが、姉には容赦のない接し方になるのだ。




