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文化祭編─文化祭二日目2~不安でしかない二日目

校舎に入り、下駄箱で履き替え終え、廊下を篤生と歩く。

「──そういうことかぁっ。頼れよ、いつでも。うじうじしてっと、染み付くぞ。そういうのは。そういやぁ~似てるよな、悠美先輩と」

一通り聞き終え、励まそうと笑顔にした彼。

「あっあー、うん。ありがとう......そう、だっけ。宮地先輩と言えば、バス停で男子と言い争いしてたけど。なんだったんだろ?」

「へぇー、悠美先輩がねぇ~。言い争いなんて出来ねぇよ、彼女は。そいつはヤバいかな~コウにとっちゃあよぅ。まあ、気を付けな......アレな気がする」

彼の教室が近づく。

「知ってるの?相手が誰かを」

「まあね~、知らない方が身のためかも。文化祭は楽しまなきゃ損だぜ、この時しか味わえないんだからな!仲良くしてくれるテンション高ぇのといりゃ、それで充分だろ!」

「あはは。まあね、そうかも......ありがとう。あっ君」

「おうっ。じゃあ、後でな」

無理やりな笑い声をあげて、呟いた俺に笑顔で返して、小さく手をあげた彼は教室に入っていく。


文化祭二日目の始まりを告げる声がスピーカーから聞こえた。

落ち着いた女子の声が校内に響き渡る。

クラスメートの視線が刺さる。

人間って割り切ろうと思っても、思ってる以上に割り切れないんだよな......なんだろう、本当に。

歓声があちこちから聞こえた。

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