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幼馴染みが好きなのは先輩
翌日。
登校していると後ろから声を掛けられると同時に背中を叩かれた。
「おっはーよう。コウ。で昨日の件、手伝ってくれる?」
最後を可愛く言う。
「イッテェよ!ああ、おはよう、菫。仕方ねーいいよ。で誰と付き合いたいの」
了承して聞いてみる俺。
すぐに返す菫。
「文芸部の繋牝先輩」
菫のいう先輩は俺と同じ部活の文芸部で二年生のクールな先輩である。
果たして彼のタイプになっているのだろうか、菫は。
そんなことを考えていると、俺の手を繋ぎ、走り出した。
「さっ、行こう。遅れるよ」
学校に着いて、さっさと教室に向かう菫だった。
教室に入ってクラスメートに挨拶をされ返す俺だった。
つまらない午前の授業が終わり、屋上であっ君と昼食を食べる。
菫のことを話して昼休みが終わった。