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文化祭編─文化祭一日目4~友達とまわる文化祭2

昇降口を抜けて、校舎を出ると設営テントが両端にずらーと並んでいた。たこ焼き、焼きそば、クレープなどの匂いが混ざり合って、あまりよくはない。

焼きそばをやっているクラスのテントで焼きそばを注文した。

二パックで300円で妥当な値段なのだろう。

5分もせず、焼きそばが盛られたパックと割り箸を渡される。

隣にいる嘉納さんに彼女の分を渡して設営テントから離れたベンチに向かう。

自販機で緑茶のペットボトルを購入してからベンチに腰掛け、焼きそばを食べ始める俺達。

「久しぶりだし、美味しい」

「ほんとだ。美味しい、久しぶりなの?コウちゃん」

「そうだよ、焼きそばなんて何ヵ月ぶりかすら忘れたほどだし。食べ終えたらどこに行く?」

「そうなんだぁ。お化け屋敷に行ってみたい......怖いけど」

文化祭の出し物のレベルなのでそれほどだと思うけど、怖いものみたさというのか......そんな気持ちがあるらしい彼女。

ホラー系が苦手なのは俺もなのだけど。

びびりなのは俺の気がする......

「う、っうん。そうしようか、夏乃さん」

「無理なら遠慮して違──」

「そっそれほどじゃ、なっないぃからっ......」

尋常ではない怯えとはいわないが怯えながら返す俺。

苦笑した嘉納さんの目が憐れな人をみるようなものになっていた。

「ごめん。情けなくてさ、こんな奴の友達でいてくれてありがとう......夏乃さん」

「いやっ、そんなことっ!......てない。わ、私も怖いし。一緒だって、ねっコウちゃん。ちょっ、コウちゃん!」

女子に宥められるなんて......


焼きそばを食べ終え、校舎に戻る前にクレープを買い、昇降口まで歩いていた。


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