番外編─【誕生日記念】誕生日
4月17日の夕方。
俺は、星峰家を訪れていた。星峰さんの部屋で放課後に寄ったケーキ屋のピーチタルトを食べていた。
大きくカットされた白桃がごろっとのっていて、とても美味しい。
「ありがとう、鴻汰。わがままをきいてもらっちゃって。鴻汰の隣に居れて嬉しいっ!」
「わがままの内に入らないよ、これくらいのことは。気に入ってくれると嬉しいんだけど......はい、これ」
持ち手がある紙袋を彼女に手渡す。
「これを私に?鴻汰っありがとう!すっごくうれしい、素敵な誕生日だよ。見てもいい?」
「良いよ。香が言ってた悩みを和らげる効果を調べて......それと香に似合うようには選んだつもりだけど......どう?」
彼女は、紙袋からアロマのセット、小さい袋を出して喜ぶ。
「アロマかぁ~。ありがとう、ありがたく使わせてもらうよ。これはえっと......ヘアピンだぁ!一人でいけないのにどうやって買えたの?」
「うっ......あはは、付いてきてもらって......」
「別に何もないよ。どうかな、似合う?」
ヘアピンをつけて、感想を訊ねてきた彼女。
「めちゃくちゃ可愛いよ。喜んでもらえて良かったぁ~!」
「ありがとう~、素敵な誕生日プレゼントをくれて。鴻汰ぁっ、愛してるよ!いつまでも隣に居たいよ!」
俺は、抱きつかれ抱き締め返した。
「俺も香のことを愛してるよ。香と隣に居れるようにありたいな」
俺は、主役の星峰香が素敵な誕生日を送れたようで安心した。
俺は、彼女の笑顔が絶えないように生きていこうと改めて決意するのだった。
作品の全体的な感想でもいいので、あれば書いてくださると嬉しいです。
高2のときの話です。香は私と違い素敵な誕生日···
明日も更新します。