番外編─【ホワイトデー限定】ホワイトロマンチック
ホワイトデーなので、ホワイトデーのお話を書きました。
楽しんでください!
3月14日、午後6時。
俺は、星峰家を訪れていた。
星峰さんの部屋で、俺達二人は寛いでいた。
「ありがとうね、鴻汰。愛情のこもったクッキー、嬉しい」
「作れないことはなかったから渡せたんだよ。味はほしょうできないけど、喜んでくれてるなら良かったよ。香」
星峰さんは、ベッドの縁に座っていて、フローリングに足をつけた座り方だ。
「鴻汰の手作りなら何でも嬉しい。寒いね、まだ。冬はほんとに嫌い」
「じゃあ、こうしたらどう?香」
俺は、星峰さんの背中に密着して腕を彼女の身体にまわして抱き締めた。
「うん、鴻汰の温もりが伝わってきて、あったかいよ。鴻汰の温もりが一番安心する......私は鴻汰と付き合えてるこの瞬間がとても幸せ」
「俺も香の隣にいれるこの瞬間が幸せだよ。香の体温を感じられる今がとても嬉しく感じるんだ。クッキー食べてよ、このままさ」
「うん。噛み締めて、私の地肉になるように......鴻汰の手作りクッキーを食べる」
そう言って、透明な袋からクッキーを一枚取り出し、口にいれた。
「おいひいぃ~とろけそう、ほっぺた」
「それは言いすぎだよ、香。明日はどこに行こうか?」
「えぇー、鴻汰が決めたとこならどこでも。いいよっ!ひゃあぁっ」
俺は、彼女の頬に情熱的なキスをした。
俺は、可愛い悲鳴を聞けて満足した。
俺達二人は、高校二年のホワイトデーをいちゃいちゃと楽しく過ごしていた。