表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/145

番外編─バレンタインデー1

中二のバレンタインデー当日、チョコが下駄箱に入っていた。

生まれて初めてのチョコだ。

家族から貰えるが、家族以外の女子から貰うなんて思いもしなかった。

登校して、下駄箱の扉を開けるとチョコが入っていた。

大好物のホワイトチョコだった。しかもハートの形。

メモ帳の紙が添えられていて、

『直接渡せない私を許してください。私はあなたに救われました。ありがとうございます。もし、よかったら食べてください。 かおり』

と、書かれていた。

メモ帳の紙を見て、思い出した。

前もこのようなことがあったことを。

かおりなんて、通っている学校に5人はいる。

俺が誰かを救ったことなんてない。

貰えたのだから素直に受け取っておこう。

何故、俺の好みを知っているのか不思議だ。

鞄に丁寧に入れる。

教室には何人かクラスメートがいた。


授業中、来月のお返しを考えていたが、返す相手がわからないことに気付いたのは放課後だった。


下駄箱で靴に履き替えて、昇降口を抜け、校舎を出たところで一人の女子が気になった。

彼女がしていた手袋に身に覚えがあった。一年の頃に下駄箱に入っていた手袋と同じだった。

涼更は、バレンタインデーに『かおり』から貰ったチョコが初めてだ。家族以外の女子からのチョコは。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ