表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/145

夏休み─彼女の姉と家で一緒

8月12日。

今は、昼前。

本屋の文庫本コーナーで唸りながら、文庫本を見比べている俺の肩に手をおかれた。

「ねぇねぇ、まだですかぁ~。涼更君。待ちくたびれたよぉ」

可愛い声で文句を言うのは柚羽さん。

なぜ彼女と本屋にいるのかというと──。


俺が寝ていると、スマホが着信を告げた。

「もしもしぃ、誰ですか」

『涼更君の彼女、柚羽お姉さんだよ』

「えっ。はいぃ~、ななんで柚羽さんが。怒られますよ、まあなれてるでしょうけど」

『香はバイト行ってるから、いいの。それより、涼更君と本屋に行きたいの。駄目かな』

落ち着いた声の彼女。

「でも星峰さんにバレたら、どうなるか。なるべく仲よくしてほしいんですけど......」

『バレないようにするから、いいでしょ。涼更く~ん』

「分かりました。行きましょう」

『さっすが~。じゃあ、本屋で』

通話が切れる。


まあ、これがあり、現在、柚羽さんと本屋にいる。

俺は、文庫本二冊を選び、DVDのレンタルを柚羽さんと一緒に探して、会計を済ませた。


星峰家にお邪魔して、借りてきたDVDを観ていた。

「あのぅ、星峰さんって、男子が苦手じゃないですか。何かあったんですか」

「でも、涼更君は平気、でしょ香」

「まあ、そうですね」

「なるべく教えたくなかったけど。香は襲われそうになったの、男子から。まあ友達が救ってくれたけどね。その友達も──」

息をもらす彼女。辛そうな声で話してくれた。

今の星峰さんは何ともないように見える。だけど、トラウマがあって俺以外に怯えている。

救ってくれた友達は女子だったらしい。

「高校に入ってからは、涼更君が見ている今の香になったの。香が積極的でも、同じようなことは......まあ、涼更君はしないか」

「はい」

本編が始まる。観ているのは恋愛映画だ。

終盤にさしかかったところで、スマホが鳴る。

「あっ、星峰さん。どうしたの」

『涼更君の声が聞きたくて。テレビを観てるの?涼更君。ちょっと柚羽姉の泣き声が聞こえるけど、もしかして一緒じゃあ──』

星峰さんに怒られそうな予感がして、柚羽さんにかわる。

「もぉしぃ、ううぅ。もしぃ」

泣きながら通話を続ける彼女。

数分間返答もしないで泣いてた。

通話をきる彼女。

「ああぁぁー。何できるんですかぁ」

「ああ、うう......っすん、うぇ、ごごめん」

そう言って、スマホを返してきた彼女。

ああ、星峰さん絶対怒ってるよぉ。メールを送る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ