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夏休み─だらだらした一日
本屋で漫画をまとめ買いして、数作のアニメや学園ものの映画DVDをまとめてレンタルした。
俺達が、自宅に帰ったのは、11時30分過ぎだった。
「ゲームしよう、コウ」
「レンタルしてきたんだから、さきに観ようぜ、あっ君」
「ええー、ゲームしたいのに......」
口を尖らせるあっ君。
「いいじゃん、夏休みはこれから。だらだらしよう」
そうして、レンタルを観始めた。
笑ったり、ぽろっと涙が流れたりした。
「楽しかったのか、昨日は。最高っ」
缶コーヒーをグビッと飲みながら聞いてくるあっ君。冷えた缶コーヒーが良かったらしい。
「すごく楽しかったよ」
寝る寸前まで星峰さんの姉がちょっかいをかけてきて、あまり眠れなかったことなど、話した。
あっ君は泊まり恋ばなをお互いに話し合った。