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夏休み─彼女の家族と夕飯

星峰さんの家で夕飯を食べている。

「そういえば、二人はどっちから声をかけて付き合いだしたの。私、聞きたいのだけど」

「そうだね。気になるよ」

星峰さんの両親が俺と星峰さんに促す。

俺達は、恥ずかしくて声を出せずにいると柚羽さんが笑いだし、俺達の代わりに言う。

「香がさきに声をかけたんだって。面白くて、ひく──」

「わっわー、ちょっとぉー!柚羽姉、言わないでぇー」

星峰さんが柚羽さんの口を手でふさぐ。

「私、面白い話を聞きたいの」

お母さんが前のめりになって言う。

お父さんは大きく頷く。

「優しいコウおにいちゃん、教えてください」

星峰さんと柚羽さんの妹、星峰三奈も同様に聞いてくる。三奈ちゃんは小学5年生とのこと。

「三奈までぇー、ちょっとは恥ずかしいことを分かってよ。皆~」

星峰さんが叫ぶ。

「涼更君、言ってよ。そうじゃないとわた──」

柚羽さんが懲りずに言おうとするのをとめる星峰さん。

「余計なこと言わなくていいから、柚羽姉はっ。涼更君、言わないでっ。聞かれたくないのっ、ほんとの本当にっ。私、何でもするから。涼更君が要求すること全て呑むから。これだけは、これだけは。ねっ、お願い涼更君」

星峰さんが懇願してくる。めちゃくちゃひっしな星峰さんを初めてみた。

柚羽さん以外、全員が興味津々で早く言ってくれ早く言ってくれという顔を向けてくる。

「ごめんなさい。彼女が嫌と言うので、俺の口からは......」

「仕方ないな、また近いうちに。涼更君に聞くかな」

お父さんが納得をしたものの、諦めてはいなかった。

それから、どんなデートをしたのかとか、どこまで進んだのか、根掘り葉掘り聞かれた。それは星峰さんにとっては良かったらしい、むしろこっちの方が言いたくないのではと、俺は思った。


星峰さんが風呂に浸かっている間にも家族から聞かれた。

予想通り柚羽さんが家族にばらして、星峰さんは喧嘩をした。

星峰家に一泊することになった。


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