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-転生奇譚- リンカネーションストーリー  作者: 彼岸花
第二章:兄妹の旅立ち
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文書:世界の歩き方〈第一巻:世界の国々と世界の魔物〉

 「第十三話:手紙」にて母セリーヌが用意したバックパックの中身に入っていた「冒険者必携のガイドブック」の中身です。補足説明のアーカイヴス程度に考えてください。ちなみにセオやクリスは既にこの本を屋敷で読んでいますが、セリーヌが気を利かせて入れてくれていたようです。ちなみに本来の持ち主はアルフレッド。

 ― 冒険者を目指す者へ ―

 このエーテルスクエアの世界で冒険者を目指す者へこの書を遺す。

 冒険者達よ、恐れるな。真実はその道の先に待っている。

 全てを求めよ、あなたが求める全ての答えは、至る所にただ漫然と転がっている。


 ― 世界の国々 ―

 この世界には4つの大陸と3つの大きな島、そして1つの諸島が現在確認されている。

 まず、この世界の海について話そう。

 この世界の端には魔力の壁のようなものがあり、そのまま進もうとすると不思議なことに地図の端に入った方向と真逆の方向に進み出す。私は船団を率いて調査に乗り出したが、突然船が反転して進んでいたという現象に遭遇した。その境界を調べると、この世界はほぼ長方形の形をしている。もし船団を率いて船旅をする際には直列に並んで世界の端を通らないようにしたほうが懸命だろう。我々の船団では突然反転した船が別の船に衝突し、二隻の船を失うこととなった。


 世界全体を見回して中央海から北東に広がるアトラシア大陸は東西に二分されており細い大地で結ばれている。西アトラシア大陸はブリュンヒルデ王国、東アトラシア大陸はマクシミリアン帝国がそれぞれ支配している。

 この大陸は土地が肥えており、どちらの国も農業が盛んに行われている。

 ブリュンヒルデ王国は世界最大の経済国家でこの国の貨幣は信頼が大きく、それこそ、後述の大魔帝国や竜人王国のような辺境の地の国々を除き、大半の国で通用する。また、東アトラシア大陸一帯を支配するマクシミリアン帝国は強大な軍事国家であり数多くの傭兵団を有している。有事の際はこの国から傭兵団を派遣されることもあるようだ。

 マクシミリアン帝国とブリュンヒルデ王国はかつて長い間大陸の覇権を争って戦争を繰り返していたが、現在では同盟関係にあり、両国の関係は仲睦まじいものなっている。

 西アトラシア大陸と東アトラシア大陸に出現する魔物は危険度にしてE~Cランクの魔物が多く、家畜となりうる魔物が多い。魔物にとっても住みやすい地域であり、小型の魔物が時折、大繁殖することがある。


 ドルマニアン諸島は五つの小さな島と一つの大きな島で構成されている。ただしこの諸島内には無数の部族の国家があり、国の誕生と消滅を繰り返している。

 密林地帯と湿地帯と岩場が多く、四肢獣種や王虫種、海王種が多く生息しており、これらの魔物の被害によって滅びる小国も少なくはない。

 最も東に位置するドルマニア島には諸島の中で最も大きな都市ドルムが存在する。またその北方向にはドルミヌス火山が聳え立っており、この山で産出される鉱石は純度が非常に高く、良質の金属が精錬出来るため各国に輸出されこの都市の大きな資金源となっている。


 中央海の南方にはガルムス大陸が存在する。この大陸は全域が獣人族の治めるガルム帝国の領土である。 

 全域が領土とは言え、様々な獣人の一族がそれぞれの集落を形成しており、元々帝都ガルマリアはその頂点となる一族である獅子族が治めている集落が起源となっている。

 強さこそが全てという分かりやすいルールの国であり、マクシミリアン帝国との関係は大陸を隔て良好である。

 獣人族国家独自のルールとして発情期という時期があり、この時期にのみ生殖行為が許される。それ以外の時期の人間の生殖行為は禁忌とされている。これは種族を問わず定められた法律であるため、他種族にも適用される。また、この期間の娼館はあらゆる種族の客で賑わう。


 中央海より西へ行くとグリモルテ大魔大陸という世界最大の大陸が存在する。大陸の中央に白蛇山脈があり大陸内にある三大国家の国境となっており、この山では希少な魔導銀が多く産出される。

 

 大陸の西半分を治めるのはハルモネシス皇国、ハルモニア教の大教皇を頂点とした宗教国家である。

 ハルモニア教の信徒は古来より「人族以外の人種を邪なる者として排斥すべし」という教義があるが、現在では領土の南方に広がるグリモア大森林の中の平定に大きく関与した長耳(エルフ)種の里や小人(ハーフリング)種の里があり、また各地に点在するハルモニア教会の装飾に使われる聖銀の精製に鉱山(ドワーフ)種の技術が必要ということもあり、現在では受け入れを始めており、古くからの原理主義者を除いてハルモネシス皇国ではそれらの種族の差別意識は薄れつつある。


 大陸の南側にある大魔帝国デモンガルドは三千五百年前にグリモルテ大魔大陸全域を支配していた魔族の国家である。

 かつての大魔大戦で敗北した大魔帝国は大陸南部の砂漠や岩場、沼地地帯が広がる厳しい環境の地域へと退いた。

 一昔前に紛争が続き当時の大帝が戦死するがそもそも治安もあったものではなく、魔都ネロウの城は現在空城となっている。どうにも個人的な争いで大帝が倒れたが、大帝が不死の特性を持った種族であった為に、現状は復活を待つ、という形で城の主が城の地下で安置されているらしい。

 基本的に土地が痩せており、魔都ネロウ以外の地域で農業は殆ど行われてはいない。

 厳しい環境下で育った魔物達は強力なものが多く、危険度Bを下回るランクの魔物はほとんどいない為、多くの冒険者がこの地で命を落としている。

 多くの魔物や冒険者が命を失うこの土地では至る所で魔素(エーテル)の淀みが発生しており、数多くの迷宮が存在する。その為、旅慣れた冒険者達が一攫千金を目指す土地としても知られている。

 ここで産出される天然の魔導具や魔石、魔力結晶は世界各地で高額で取引されている。


 大陸の北東部は複数の国家が集合した連邦国家、ルミネシア魔導連邦である。

 ルミネシアは八つの王領と一つの地域で構成されており、それぞれヘクトル・アレクサンドル・カエサル・ヨシュア・ダビデ・アーサー・シャルル・ゴドフロワの王領、そして今は滅び、ルミネスとなったかつてのユダ王領からなる。

 その名の通りこの地では魔術や魔導具の研究が盛んであり、また鉱山族の里がこの国の領土にふくまれている。

 連邦に所属している国家が互いに研究成果を持ち寄りさらに多くの研究成果を積み重ねるというプロセスで飛躍的に魔導研究が進んだ経歴を持っている。今日の魔術教本などの普及はこの連邦国家の研究における功績と言えよう。

 この国家の首都は議会都市ルミネスであり、ここでは連邦国家に属する国家の首長達が頻繁に議論を繰り返している。またこの世界における最大の魔術学校もこの地にある為、多くの魔術師を目指す若者が集まる地でもある。

 ルミネシアはこの都市の連邦議会によって法治国家としての体裁を保っており、その所為もあってか連邦内は治安が安定しており、山賊や盗賊といったならず者の集団に遭遇することは非常に稀で、静かに生活する分には最も適した土地といえるだろう。

 また白蛇山脈の大半を領土に含む為、市場に流通する魔導銀の大半はこの国で産出されている。各国に加工品である魔導具が数多く出回っている。


 グリモルテ魔大陸南の半島の先にはドラグネイア島という竜人族が治める島がある。竜人族は強大な力を持つことで有名であるが、過ぎたる力はむやみに行使してはならない、という教えの元、辺境の島でひっそりと暮らしている。とは言え王都となるドラグニスの文化は他の国とは一線を画しており、魔導具を用いずして魔導具と同じような力を発揮する発明品などが数多く存在する。

 彼らは辺境の島に棲むとは言え、排他的ではなく、むしろ友好的であり、この国を訪れた著者を手厚く歓迎し驚かせた。ただし龍種の魔物が跋扈するこの土地は余程の熟練の猛者でない限り訪れようというものはいないだろう。

 

 ハルモネシス皇国の北部の島はワダツミ島と呼ばれ、別名、「鬼の棲む島」と呼ばれている。この国の文化は独自の進化を遂げている。その所為もあってかこの島に棲む人はかなり排他的である。どんな種族であろうと他所から来る旅人を決して受け入れることはない。時折グリモルテ大魔大陸にワダツミ島を出身とする旅人を見かける事があるがそういった人は比較的大らかであり、話し方や名前に大きな特徴がある。また、この国で作り出される刀剣類は凄まじい斬れ味と強靭さを持っており、剣士を目指す者にとって、この国で作られる刀剣は垂涎の逸品として知られる。

 もし、この国でこの国の戦士と出会った場合は彼らの文化に則り、両膝をつき頭を地にこすりつけるようにして通り過ぎるのを待つのが望ましい。間違っても手向かえば只では済まないだろう。実際に著者も知らずとは言えこの国の戦士と戦ってとんでもない目に遭っている。


 ワダツミ島よりさらに北西部には前人未到の島があると言われている。が、謎に包まれた土地であり、島の中心部に遺跡があることが確認されているが、この周辺海域にはSS級以上の海洋の魔物が跋扈しておりワダツミ島の住人でさえも近づかない程の危険な海域となっている。世界の四辺を調査した船団でもこの海域にだけは調査に入る事は遂にできなかった。今後我々に代わり、この島を調査せんとする勇気ある冒険者が現れる事を祈る。


 ― 魔物について ―

 

 冒険者が避けられないのが魔物との遭遇である。

 この世界の魔物はいくつかの種類に大きく分類されており、以下にその大まかな分類と特徴を記す。

 魔物と呼ばれる生物の定義として、全ての魔物は王虫種の魔物を除き、青い血液を流す。


 『四肢獣種』

 獣人族のような耳や尻尾、牙、爪、蹄などを持つ種。基本的に四足歩行である。他の魔獣と比べると魔術を行使してくるような個体は限られており、主に爪や牙を用いた戦闘を行う。全世界に分布しているがドルマニアン諸島やガルムス大陸、そしてハルモネシス皇国南部のグリモア大森林には特に多く生息している。

 一部の大人しい個体はそのまま愛玩用や食用などの用途で家畜として飼う地域もある。

 本能的に炎を避ける性質を持つため炎属性を苦手とするという説が強いが一部、炎を見ても恐れない個体もいるため確実とは言えない。また水属性や氷属性は毛皮に覆われているため一般的に効果が薄いと言われているが、砂漠地帯に生息する種には氷属性を苦手とする種も少なくない。


 『龍種』

 角・鱗・翼・尻尾を持つ種で通称ドラゴンやワイバーンなどと呼称される強力な魔物である。

 巨大でかつ強靭な肉体を持ち、知能も高く、上位の種は人語を操るとも言われているがその真偽は不明。強力な魔術を使う個体も数多く確認されている。

 最も弱いとされる小飛竜(レッサードラゴン)でさえ危険度はBランクであり、実績のある冒険者か熟練の冒険者でなければギルドでも討伐を制限される魔物である。竜人王国の領土には前述の通りこの種の魔物が多数住み着いており、商人などがなかなかこの土地を訪れないのはその為である。基本的には雷属性と氷属性を苦手とし、炎属性と水属性の攻撃は効果が薄いが一部の寒冷地などの地域に生息する個体に限り氷属性が全く効かず炎属性を弱点とするものもいる。


 『竜鱗種』

 龍種と似た特徴を持つが、龍種の定義に当てはまらない鱗を持つ魔物を龍鱗種と呼ぶ。強靭な肉体と鱗を持つ点では同じだがこちらは竜種とは違い、小型の個体も存在しており、また知能は決して高くない。全世界に分布しているが特にグリモルテ大魔大陸の東側に多く生息している。食用として用いられることも多く、龍種と同じく炎属性や水属性に耐性を持ち、雷属性と氷属性を苦手とする個体が多い。寒冷地の個体の氷属性に強く、炎属性に強い、とする個体が存在するのも同様である。

  

 『亜人種』

 小鬼(ゴブリン)豚鬼(オーク)に代表される人のような形態の魔族のような魔物でその姿は多種多様であり、一部では魔族と見分けがつきにくい種も存在する。生息域は世界全体で弱い個体程、人の多く住む地域の近くに棲み着く傾向が強く異なる種で共存している場合も多く。人間と似たような特徴を持っている。

 例として雌淫魔(サキュバス)雄淫魔(インキュバス)のような魔物は頭部以外が魔族の淫魔(キュバス)種に酷似している特徴を持つ。

 彼らの幻術にかかると彼らが淫魔族のように見えてしまう。人族に特に嫌われる理由として魅了された際に目に映る雌淫魔や雄淫魔と酷似しているが為に混同した結果と言えるだろう。実際の淫魔族も異種族の異性より精を喰らい生きるが、先程述べた魔物とは違い、死ぬまで奪い続けるのではなく、極微量の精で生き続けられる為、喰らうのは一度の交わりだけで済む。亜人種と魔族との見極めは簡単であり、言葉が通じるかどうかであるため怪しいと思った場合は声をかけてみれば直ぐに判別できる。魔族は亜人種の魔物との勘違いを避ける為、突然声を掛けられた場合は直ぐに返事をする様に幼い頃から教育されている。

 苦手とする属性は個体により様々である。


 『魔生物種』

 主に物質に命が宿った様な魔物であり一部では不定形の形を持つ粘体(スライム)に代表されるような個体も含まれる。全般的に物理攻撃に強い。

 出現する地域は魔力が淀みやすい地域で主に大魔帝国の全域及びその周辺や人気の無くなった建造物や洞窟、そして迷宮内が殆どであり、冒険者が遺した武器や鎧などから生まれる事が多く故に不死種と一体問なっている場合も少なくはない。不定形タイプの個体は風や氷、水の属性に弱い個体が多く魔術や魔導具による攻撃が有効。逆に固体型の個体に関しては光属性の攻撃を苦手としており氷属性や風属性は効果が薄い。


 『不死種』

 主に屍人形(ゾンビ)骨人形(スケルトン)の様な生物の死骸から生み出される魔物である。

 放置された死骸が淀んだ魔素を吸収し続けた成れの果てであり、魔生物種を除いたほぼ全ての魔物から生まれる魔物である。屍人形のような短期間で生まれた個体は様々な効果を持つ強力な毒を持つことが多く、骨人形のような長期間かけて生まれた個体は打撃に強い特徴を持つ。

 また屍人形の血液は不浄な魔素を多く含んでおり、浴びすぎると魔素不全障害に陥ることが多く、魔力適正を持たない戦士にとっては厄介な存在であると同時に高級な霊薬(ポーション)の素材として重宝される。魔素の淀みを正す光属性を特に苦手としており、屍人形型の個体は炎属性の攻撃にも弱い。闇属性の攻撃には耐性を持ち、むしろ活性化する個体まで存在する。


 『王虫種』

 虫型の生物を巨大化したような魔物である。外見はそのまま虫であり、この種の魔物に限り、血液は緑色である。全世界に分布しており、特に迷宮内やグリモア大森林に生息する種は強力な種が多い。一度に大量の個体数で襲ってくることが多いため駆け出しの冒険者がよくこの種に襲われ命を落とすことが多い。一部の地域では悪食と評されることも多いが食用として利用されることも。

 全般炎属性と氷属性、そして雷属性を弱点とする個体が殆どで風属性は効果が薄い。


 『海王種』

 殆どの種が魚の姿に似た魔物で全ての洋上で発見される。陸地にある湖や川で見つかることはない。基本的には直接海中及び海上で此方を視認するまでは襲って来ることはなく、船から投げ出されたりして海中に落ちたりしない限りは大人しい種である。

 中には竜種と似たような種もいるが翼に見えるそれは鰭であり、空を飛ぶことは出来ない。ただし一部の海王種に限り陸地にまで獲物を求める種も確認されている為、海岸などでは注意が必要である。

 洋上に現れる魔物はほぼこの種と思って間違いないが、一部、空を滑空するような生態を持つ種も存在するようだ。また調理すると美味な主が多い。一部の種は強力な毒を持つ。

 雷と氷の属性を苦手としており。陸地まで引きずり出した場合は炎属性も有効なようだ。勿論水中で活動する種であるため水属性は全く効かず、風属性の攻撃もほとんど影響を受けない。


 『鳥種』

 翼・嘴・羽毛を持つ魔物で基本的には飛行能力を持つ。個体によっては大地を駆け回る個体も存在するがごく一部の個体に限られる。食用に用いられることも多く、時には卵目当てで家畜化される個体も存在する。羽毛は燃えやすく炎や雷の属性を嫌う。また風に乗って移動をするため風属性の攻撃を受けてもまさにどこ吹く風といった様子である。


 『粘膜種』

 伸縮性の皮膚を持ち、水中や陸上で生活する種である。この種の皮膚は粘液で覆われており、中にはその粘液に毒性を持つ個体も存在している。海王種とは異なり洋上では生きることが出来ず陸地や湿地帯、沼地などに多く生息する。極端な熱と冷気、そして乾きに弱く、炎と氷属性の攻撃を苦手としており、水中でも生活できるため水属性の攻撃はほとんど効果がない。また彼らの皮膚は電気を遮断する性質を持っており、雷属性の攻撃もまるで意味を成さない。


 『植生種』

 植物のような見た目の魔物で基本的に地上にしか生息しない。毒を持つ個体も多く中には根のような触手を動かし移動する個体までいる。柔らかいものから硬いものまで種類は様々。また数十メートルを越えるような大型の種も存在する。大型の個体になるほど生命力が強く、かなりのタフネスを持っておりちょっとやそっとの攻撃ではびくともしない。

 炎や氷の属性に滅法弱く、風属性は殆ど効果がない。また水属性や光属性の攻撃は活性化するため厳禁である。ただし砂漠に生息する種には水属性を弱点とする変わった個体も存在する。一部の個体は食料としても美味である。

 

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  著者:ウィンド・チャレンジャーズ 〈竜神歴3775年生~3828年没)


 ブリュンヒルデ王国ヒルデガルダ出身。初めてエーテルスクエアの外界の壁の発見・調査を行った冒険家。冒険者を経てブリュンヒルデ王国騎士長の座に就くも、数ヶ月後で身分を捨て再び冒険者としての活動に身を投じる。現在では色々な逸話が残されており、代表的なものとしてドラグネイア島最大の迷宮にて暗黒竜(ダークドラゴン)の討伐などがある。

 この偉大なる冒険者の最期は大魔帝国デモンガルドの迷宮内にて石化蝙蝠(ペトロバット)の糞を浴びることによる石化だった。


 編集者:レイヌール・コラソン 

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