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第十四話 「第二ステージへ」

 マグナムが手の中で躍動した。

 ゾンビの身体に穴が開いた。これで終わりかとも思ったが、まだだった。ゾンビはこちらに標的を変えて、呪うような声を上げて、覚束ない足取りで前進してくる。

 もう一発撃った。痛々しくゾンビはよろめくが、蘇った死者は歩みを止めない。

 死者の家族の者達が見ている前で、こんな残酷なことは早く終わらせたかった。スコットは正直罪悪感を感じていた。だから早く死者には煙になって欲しかった。

 四発目で死者はそうなった。

「ああ、神様!」

 家族の者達が跪いて祈りを捧げていた。

 ネルソンも剣を振るい死者を煙に変えていた。ドデカいマグナムの弾を四発浴びせてやっと斃せたというのに、ネルソンは一太刀で決めていた。

 そのおかげでゾンビの掃討は手早く終えることが出来た。

 一息吐いた。

 だが、これで全てがしまいというわけでは無かった。

 遠くから馬が走ってくる。

「あれは墓守のじいさんじゃねぇか!」

 村人が言った。馬上には老人がいた。

「死者が蘇った!」

 開口一番、墓守の老人はそう言い言葉を続けた。

「墓の下から死者達が次々蘇って来てるんじゃ!」

 スコットはエレンと目を合わせて頷いた。

「私達が行きます。事が済むまで皆さんは近付かないようにして下さい」

 エレンがそう言った。



 二



 先程まで晴天だったのが今では一転して空は厚い雲に覆われていた。

 灰色がかった風景の中に広大な墓地はあった。幾つにも墓石が列を連ねている。そして蘇った死者達もまたうようよ徘徊していた。

 腐乱した肉体を持つもの、既にシャレコウベになっているものと二種類がいた。

 だが共通して、あの虚ろな物悲しい声を上げている。それが重なり合い、薄気味悪い合唱となりつつあった。

「ゾンビとワイトですね」

 エレンが言った。

「肉体が残ってる方がゾンビで、骸骨がワイトか?」

「そうです」

 スコットの問いにエレンが応じた時だった。

 死者達はまるで獲物を見付けたかのようにヨロヨロとだがこちらを振り向いた。

 三人は一斉に武器を構えたのだった。

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